研究課題/領域番号 |
63304008
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物形態・分類学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川島 誠一郎 東京大学, 理学部, 教授 (20011554)
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研究分担者 |
西塚 雅子 順天堂大学, 医学部, 講師 (20133332)
守 隆夫 東京大学, 理学部, 助教授 (80011659)
石居 進 (石井 進) 早稲田大学, 教育学部, 教授 (90063528)
妹尾 久雄 名古屋大学, 環境医学研究所, 助教授 (40135380)
田中 富久子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (40046066)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
1989年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1988年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | エイジング / 神経内分泌 / 細胞培養 / プロラクチン / 成長ホルモン / mRNA / オキシトシン / 腎機能 / エイジン / 内分泌器官 / 中枢神経系 / LH / バソプレシン |
研究概要 |
神経内分泌系を含む広義の泌尿生殖内分泌系の経時的変化とそれらの変化を誘起する機構について、形態学的、内分泌学的、生理学的、薬理学的および分子生物学的手法を用いて解析し、以下の成果を得た。 1.ニュ-ロンの細胞培養系における老化指標であるリポフスチンの定量法を確立し、その蓄積に対するビタミンEの抑制効果を確認した。 2.生殖内分泌機能を司る視束前野-視床下部および大脳辺縁系の発生に対するステロイドホルモンと神経成長因子の作用を調べ、それらが脳の機能を調節する重要な因子であることを確めた。 3.老齢ラット血中のプロラクチン増加に着目し、老若ラット下垂体細胞の培養条件下でのド-パミンやド-パミン前駆物質に対する反応性を調べ、明瞭な齢差の存在することを証明した。 4.単一細胞におけるホルモン分泌能を解析するために逆転溶血斑法を確立し、この系でド-パミンによるプロラクチン分泌抑制作用を発現させることができた。 5.老齢ラットにおけるプロラクチン産生下垂体腫瘍は、エストロゲン誘発若齢下垂体腫瘍に比べ、プロラクチンmRNA量は明らかに低かった。また、老齢ラットにおける成長ホルモン分泌の低下が、成長ホルモンmRNAの低下と密接な関連のあることも明らかになった。 6.中年で多飲多尿を示すウイスタ/TW系ラットにおいて、エンジングに伴う水代謝、クレアチニン代謝、オキシトシン、バソプレシンの変化を調べ、明瞭な指標を多数確立した。この多飲多尿現象はアンドロゲンの促進作用によって雄が雌よりも早期に発現することもわかった。 以上の2年間の成果と業績を研究成果報告書にまとめたが、エンジング研究に関する新しい問題が提起され、展開が期待される。本総合研究は一旦終結するが、分担者間の協力を継続する予定である。
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