研究課題/領域番号 |
63304019
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森田 学 京都大学, 農学部, 教授 (10026388)
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研究分担者 |
井口 隆史 島根大学, 農学部, 教授 (70032604)
北川 泉 島根大学, 農学部, 教授 (60032546)
渡辺 弘之 京都大学, 農学部, 助教授 (90026633)
岩井 吉弥 (岩井 吉称) 京都大学, 農学部, 助教授 (40093190)
有木 純善 京都大学, 農学部, 教授 (20026389)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1989年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1988年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 伐境 / 伐境フロンティア / 日本林業発展 / 産地化 / 地域林業の組織化 / 木材市場の完全化 / 林業の発展 / 森林資源の造成構造 / 森林資源の消費構造 / 林業産地化 |
研究概要 |
本研究で得られた主たる知見は以下のとおりである。 1.戦後のわが国における林業構造の変化を、伐境(立木伐採の採算限界地点)の変動という視点からみると、4回の変動があったことが明らかになった。この本来の伐境の外側に伐境フロンティアと呼ぶべき新たな伐境が、政策の支援などによって形成され、これが現在の国際的な木材価格の水準を規定し、また、これが伐境地域の森林の再生を不能とさせ、環境破壊を引起こす根拠になっていることがわかった。 2.わが国の高地価のため、住宅用材は低価格で均質・規格・安全性をもつ木材が強く要求されているが、最近の北米における製材業構造の変化とその供給圧などにより、その要求はさらに強められている。これは一面において、日本林業の競争力を強めるためによい影響を与えているが、他面では森林、とくに、フィンティアでのそれの再生を妨げ、地力を収奪し、環境の荒廃を進める関係をつくりあげていることが明らかとなった。 3.上述の森林・環境の荒廃を防ぎ、日本林業を発展させるには、国際競争力を高める市場合理化としての産地化と、森林・環境の荒廃を引起す国際関係の変革につながる地域の自立化・林業組織化(地域経済の自己完結と同時に、主体的に外部との流通を図る)が必要なことを示した。
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