研究課題/領域番号 |
63304020
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
野口 昌巳 京都大学, 農学部, 教授 (00026501)
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研究分担者 |
今村 祐嗣 京都大学, 木材研究所, 助教授 (70151686)
横地 秀行 名古屋大学, 農学部, 助手 (60124723)
喜多山 繁 東京農工大学, 農学部, 教授 (10026502)
奥村 正悟 京都大学, 農学部, 助教授 (40109046)
中尾 哲也 島根大学, 農学部, 助教授 (00180240)
服部 順昭 東京農工大学, 農学部, 助教授 (90115915)
佐藤 敬一 東京農工大学, 農学部, 助手 (90178723)
増田 稔 京都大学, 農学部, 助教授 (40027165)
山内 龍男 京都大学, 農学部, 助手 (40093330)
鈴木 正治 東京農工大学, 農学部, 教授 (90126293)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1989年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1988年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | AE / 木材加工 / 木質材料 / 材料評価 / 原波形解析 / 非破壊検査 / 破壊力学 / 破破壊検査 / 木材の加工 |
研究概要 |
木材・木質材料の分野で既にAEの応用を試みている研究者を組織し、それぞれの分野での研究の一層の進展を計るとともに、AEセンサを含めた計測手法の標準化およびAE発生の材料学的意味の明確化を通じて、木材・木質材料の加工および木材評価へ応用できるAE法の確立をめざして2年度にわたって研究を進めた。 研究内容は現在AEの応用が試みられている全ての分野を網羅し、AE信号波形から発生源での破壊の態様を知る原波形解析、木材の破壊条件のAEによる検討を始めとして、木材の接着層およびパ-ティクルボ-ドの破壊過程の解析、木材および木質材料の強度評価と欠陥検出、木材乾燥応力の推定、木材乾燥装置の自動制御、木材の切削状態の監視、木材の生物劣化とくにシロアリ食害材の検出、紙の破壊過程の解析などへのAEの応用について研究を展開した。それぞれの分野では既往の研究成果をもとに研究の一層の深化をみたが、とくに最後の二つの分野は本総合研究を端緒に世界に先駆けて着手されたにもかかわらず、それぞれ顕著な成果をあげた。また、研究全体を通じて、原波形解析やAE源の位置標定にみられるように、検出したAEの計算値ばかりでなくAE発生の材料学的意味を考慮した議論が展開された。 なお、本総合研究の目的の一つである「標準となるべきAE計測法の提案」については、研究がきわめて多岐にわたったために包括的な成案を得るまでには至らなかった。しかし、個々の研究で指摘されたAE計測の問題点は、計測法の標準化だけでなく、新しい分野へのAE法の適用に際しても貴重な指針となるべきものであり、木材・木質材料研究におけるAE法の応用は本総合研究を機に大きく進展することが期待される。
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