研究課題/領域番号 |
63305007
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文化人類学
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研究機関 | (財)民族学振興会 |
研究代表者 |
中根 千枝 財団法人民族学振興会, 理事長 (00012964)
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研究分担者 |
吉田 禎吾 聖心女子大学, 文学部, 教授 (60037025)
山口 敏 国立科学博物館, 人類学部長 (80000115)
埴原 和郎 国際日本文化研究センター, 教授 (70011707)
祖父江 孝男 放送大学, 教授 (20044737)
尾本 恵市 東京大学, 理学部, 教授 (10011503)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 自然人類学 / 文化人類学 / 教育体制 |
研究概要 |
上記研究課題の解明の前提として、まず現状把握のために、日本人類学会、日本民族学会の全会員に対して、全国の大学で実際行われている文化人類学、自然人類学関係の学部、学科、講義名、講義担当者、使用している教科書などについての調査をアンケートによって行った(1988年現在)。回答数は人類学会136名(16%)、民族学会437名(35.8%)であった。この全内容については冊子として印刷中である。 このデータにもとずいて、研究分担者により合計6回の検討会議がもたれた。人類学関係の講義の行われている大学の数は合計320余となり、1959年度に行われた民族学関係講義の行われている大学は64大学であった(『民族学研究』23巻4号参照)ことと比較すると飛躍的にのびていることが明らかである。その割りには専門の学科として設置されている大学はまだ非常に少ない。自然人類学では東大、京大にしかなく、文化人類学では専門の学科ならびに大学院のあるのは、東大、都立大、南山大、九大,埼玉大、一橋大、阪大ときわめて少ない。近年多くの大学に国際文化学科のような学科の設立がさかんで、そのなかで文化人類学の講義が相当行われている。その担当者のなかには文化人類学の専攻者でない者も少なからず見受けられる。また多くの大学では人類学関係の講義を時間講師に依存しており、一人の研究者が数大学の人類学関係の講義を担当せざるをえない事態も少なくない。自然人類学、文化人類学ともにその需要が増大しているにも拘わらず、教育者の養成が遅れ、対応しきれない状態である。この方面の充実が緊急の問題であることが明らかになった。
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