研究課題/領域番号 |
63306006
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
海野 和三郎 近畿大学, 理工学総合研究所, 教授 (30011414)
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研究分担者 |
木口 勝義 近畿大学, 理工学総合研究所, 助教授 (80153071)
富田 憲二 広島大学, 理学部, 助教授 (90034610)
池内 了 国立天文台, 理論天文学系, 教授 (90025461)
加藤 正二 京都大学, 理学部, 教授 (80011534)
尾崎 洋二 東京大学, 理学部, 教授 (30011547)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 宇宙進化 / 万物流転 / 非線形力学系 / 天体カオス |
研究概要 |
宇宙(コスモス)の形成進化を理解することは人類(ミクロコスモス)の究極の目的の一つであるが、近年急速に発展した非線形力学系理論の考え方を駆使して、宇宙構造を解明し、宇宙素粒子の創成から地球環境までの生々流転を理解することを目標に重点領域研究を企画する準備を行った。結論として、重点領域研究の申請は、池内了教授を代表者として国立天文台から提出することとなった。 本研究には関連する専門分野が多いので、集中的な討論集会以外に大小9の研究会や専門的作業集会において、天体カオス現象研究のあり方について討論を行った。これらの集会を時間順に以下に列挙する。1.恒星非動径振動作業会(8月野辺山電波天文台)2.天体差動回転研究会(8月京大)3.JNLTの光学撮像装置研究会(9月木曽天文台)4.太陽系研究会(9月京大)5.天体カオス系研究会(11月国立天文台)6.天体差動回転研究会(12月名大)7.質量放出星作業会(12月野辺山電波天文台)8.銀河分布画像処理作業会(2月近畿大)9.不規則変光星作業会(3月岡山天体物理観測所)。 重点領域研究の申請に関しては、1.天体カオス現象の研究は宇宙観の形成に不可欠であり、重点領域研究に適当である。2.統計力学、流体、生物物理等で力学系理論とかかわりを持つ数学者物理学者等を加えた研究者構成とする。3.ワークステーションを拠点校に設置して各分野間研究交流を円滑にする。4.研究の申請は事務組織のある国立天文台で池内了教授を代表者とするのが適当である。 新しい学問分野を開拓するには博物学的手法が有効であるが、次頁の文献(1)は博物学の数学的方法論を提唱した。その具体的な例として、典型的なカオス系と目される不規則変光星の研究を世界に呼びかける目的で文献(2)を論文として出した。その他本研究と関連する研究は数多いが、各研究会報告にゆだねることとする。
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