研究課題/領域番号 |
63306009
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体物性
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石亀 希男 東北大学, 科研, 教授 (40006143)
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研究分担者 |
小林 廸助 新潟大学, 理学部, 助教授 (20018881)
池沢 幹彦 東北大学, 科研, 教授 (10004334)
上田 顕 京都大学, 工学部, 教授 (20025852)
星埜 禎男 筑波大学, 物理工学系, 教授 (40013453)
松原 武生 岡山理科大学, 理学部, 教授 (60025202)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1988年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 超イオン導電体 / 固体電解質 / イオン伝導 / 格子振動 / 電子・イオン混合伝導 / 格子力学 / 光散乱 |
研究概要 |
本研究は昭和64年11月に日本での開催が予定されている国際会議(Int.Conf.on S__ーolid S__ーtate I__ーonics;箱根)SSIー1989における超イオン導電体の基礎物性に関する研究分野の円滑な企画運営を行うために計画されたものである。第1回目の研究会を昭和63年8月31日及び9月1日の2日間にわたり開催し、我が国における超イオン導電体の基礎研究の現状を報告しあうと共に超イオン導電現象に関する意見交換と総合的討論を行った。更に、昭和64年1月26日及び27日には、SSIー1989実行委員会庶務幹事・安竹徹氏(東工大工材研)を含めた幹事会を行うと共に、第2回目の研究会を開催し、超イオン導電体の基礎物性研究における問題点を、国際会議SSIー1989の基礎研究の分野への外国からの参加者の研究テーマの動向も含めて検討した。その結果、我が国における超イオン導電体に関する基礎研究の問題点として、(1)超イオン導電現象に関する理論的側面からの研究が手薄になっている。(2)超イオン導電性に対する電子論的立場からの研究が皆無である。(3)イオンのダイナミックスをミクロな立場から明らかに出来る各種の研究手法を取り入れた超イオン導電体に関する実験研究の推進が必要。などが上げられた。本総研(B)により、これまでそれぞれの学術分野で独自に進められていた超イオン導電体に関する基礎研究を糾合する糸口が生まれつつある。しかしながら本研究班は昭和64年3月をもって終了する予定であり、今後の方針として総合研究(A)班を新たに組織し、『超イオン導電体の構造と動的性質』に関する研究を推進することが重要であろうとの結論に達した。総合研究(A)班を組織することにより、本研究で得られた成果を国際会議SSIー1989の企画運営に有効に反映させうると共に我が国の超イオン導電体に関する基礎研究に大きく寄与するものと考える。
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