研究課題/領域番号 |
63306010
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物性一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
遠藤 裕久 京都大学, 理学部, 教授 (40025284)
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研究分担者 |
二宮 敏行 東京大学, 理学部, 教授 (90011460)
中村 義男 北海道大学, 理学部, 教授 (70000809)
田巻 繁 新潟大学, 理学部, 教授 (80018259)
鈴木 謙爾 東北大学金属材料研究所, 教授 (10005861)
上田 顕 京都大学, 工学部, 教授 (20025852)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1988年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 液体金属 / アモルファス金属 / 準結晶 / 計算機シミュレーション / 強力X線源・中性子線源 / 静的及び動的構造 / 電子状態 / 不規則凝縮系 |
研究概要 |
1989年京都で開催される第7回液体及びアモルファス金属国際会議に向けて、この分野における国内外の研究状況を把握するため、1988年7月4日から6日まで京都関西セミナーハウスで研究会を開いた。取り上げられた講演題目は、(1)量子多体系の計算機による最近の研究(京大・上田顕)、(2)準結晶に関する最近の研究(東大・二宮敏行)、(3)液体及びアモルファス金属の構造(東北大・鈴木謙爾)、(4)アモルファス金属の電子構造に関係する最近の研究(東大・藤原毅夫)、(5)ガラス転移のシミュレーション(慶応大・能勢修一)、(6)金属ー非金属溶液研究の現状(北大・中村義男)等である。種々の討論を踏まえて、今後の液体及びアモルファス金属等ランダム系に関する研究課題として、強力X線源・中性子線源を利用した静的及び動的構造の研究、計算機シミュレーションによる局所構造の研究、液体ー気体臨界点近傍等極端条件下における電子状態の研究などが重要であることが指摘された。次いで1989年1月13日から14日まで、東北大学金属材料研究所において「不規則凝縮系の構造とダイナミクス」と題して討論会が開かれた。この会合は、東北大学金属材料研究所の共同利用研究会の一貫として行われ、参加者の旅費の一部は東北大から支給された。以下の研究を中心に議論が行われた。(1)メカニカルアロイングによるアモルファス合金の形成、(2)原子核ー電子モデルから決めた液体金属の構造因子と擬ポテンシャル、(3)液体合金における濃度のゆらぎと組成依存性、(4)Expanded Fluid Metals、(5)液体セレンの構造と物性、(6)高圧下における液体金属の構造、(7)X線異常散乱による構造解析、(8)液体合金の熱力学的性質等である。なお、1989年3月末に東海大学で開かれる日本物理学会年会で、「液体金属とその関連分野における最近の話題」と題するシンポジウムを計画している。
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