研究課題/領域番号 |
63308007
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物発生・生理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
日高 敏隆 京都大学, 理学部, 教授 (70014892)
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研究分担者 |
粕谷 英一 新潟大学, 教育学部, 助教授 (00161050)
松沢 哲郎 京都大学霊長類研究所, 助教授 (60111986)
伊藤 嘉昭 名古屋大学, 農学部, 助教授 (50115531)
西田 利貞 京都大学, 理学部, 教授 (40011647)
木村 武二 東京大学, 教養学部, 教授 (90012335)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
1988年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | エソロジー / ニューエソロジー / 行動生態学 |
研究概要 |
現在エソロジーはニューロエソロジー(神経行動学)と行動生態学との2大分野へスプリットする兆しを見せている。こうした中で1991年にわが国で第22回国際動物行動学会議が開催されようとしている。 本研究の目的は、エソロジーの現状を把握し、今後エソロジーがいかに発展するかをしっかりと見きわめることであった。この目的のため、昭和63年11月11日と平成1年2月4日の2回にわたって班会議がもたれた。当初は3回の予定であったが、日程の都合でやむをえなかった。だが、会議に先立ち各分野での状況を各班員が意見として文書でまとめ、全班員に配ることによって討議の効率化をはかり、また、会議当日には班員以外の研究者の参加協力で、活発な議論が行なわれた。その成果は、報告書に見る通りである。その中でとりわけ意義のあったのは、当初から問題であったエソロジーのスプリットが、今後むしろ逆に、異なる分野を取り込んで相互に発展するだろうという認識に至った点である。それは、「霊長類学、人類学、エソロジーが今後行動生態学を共通の基盤として発展する」、「心理学的な現象の生理学的メカニズムを生態学的コンテクストでとらえる」、「現在分岐しつつある諸分野は、Tinbergenの4つの問題を軸として、相互に理解し合える共通言語で語り合う」といった意見に見られる。また、これまでのエソロジーの発展に大きく貢献してきた鳥類、哺乳類、昆虫類の研究の陰に隠れていた爬虫類や甲殻類の研究の中にも興味深い現象が見つかっていることが明らかにされたのは、本研究の予期しなかった成果と言えよう。
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