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生体の警告信号防御系の働きとその物質的基盤

研究課題

研究課題/領域番号 63308013
研究種目

総合研究(B)

配分区分補助金
研究分野 神経・筋肉生理学
研究機関名古屋大学

研究代表者

熊澤 孝朗  名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (20022775)

研究分担者 水村 和枝  名古屋大学, 環境医学研究所, 助教授 (00109349)
堀 哲郎  佐賀医科大学, 教授 (00022814)
佐藤 公道  京都大学, 薬学部, 教授 (80025709)
佐藤 昭夫  東京都老人総合研究所, 部長
大塚 正徳  東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (60013801)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード痛覚系 / 内因性鎮痛系 / 神経ペプチド / オピオイドペプチド / 神経系ー免疫系相互連関 / 痛みと自律系機能 / 痛みと情動系
研究概要

侵害的環境に対する生体の反応を、従来の痛覚系の概念を越えて生体の警告信号・防御系として、全一体としての生体機能調節の視点からその物質的基盤も含めての見直しをはかった。2回の班会議と公開シンポジウム"痛覚系と生体防御系"を開いた。痛覚系の働きは脳内の内因性鎮痛系からの抑制を受けており、逆に痛覚系は鎮痛系を駆動する入力である事が明らかになりつつあり、両者を有機的に結合した研究の必要性が示された。また、痛覚系一次ニューロンにはサブスタンスP等の神経ペプチドが含まれており、内因性鎮痛系ではオピオイドペプチドが重要な働きをしている。これらペプチドの作用、代謝、受容体の研究が、痛覚系ー鎮痛系の相互関連を解明する際の鍵をにぎるものであろうと考えられた。また、痛覚系と生体機能の関わりは、自律系、情動系からさらに極最近、炎症、免疫反応にまで及ぶ非常に広汎なものであることを示唆する実験事実が蓄積しつつあることが明らかになった。痛みによる生体反応は生体防御という面をもつ一方、通常の機能からの歪みとなって、さらに痛みを起こす事もあるように二面的である。そこで、痛覚系と各種生体反応との相互関連の研究も、痛覚系から自律系、情動系、免疫系等の反応系へと、またその逆と、両方向性に進められるべきであるとの結論に達した。今後この領域の発展の為には、従来の縦割りの学問体系に囚われず、神経科学の各種追及方法を有機的に包含した研究体制を樹立することが必要であるとの認識に達し、重点領域研究に申請する為、研究方法、研究体制の具体化についての計画の検討をおこなった。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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