研究課題/領域番号 |
63308020
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物質生物化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
日高 弘義 名古屋大学, 医学部, 教授 (80100171)
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研究分担者 |
野澤 義則 岐阜大学, 医学部, 教授 (10021362)
平 則夫 東北大学, 医学部, 教授 (60004553)
宇井 理生 東京大学, 薬学部, 教授 (50001037)
脊山 洋右 東京大学, 医学部, 教授 (90010082)
井村 裕夫 京都大学, 医学部, 教授 (10025570)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | バイオモジュレーター / 蛋白質リン酸化反応 / 阻害剤 / プロティンキナーゼ |
研究概要 |
我々はバイオモジュレーターを、現代有機化学で合成可能な化合物で生体機能に影響を与える物質の総称として定義し、本研究では細胞情報を担う分子の構造と機能を解明する上で決定的に重要な分子プローブの開発と応用に焦点をあて、その学際的研究の可能性について検討した。上記目的のため、2回の班会議と1回の公開シンポジウムを企画した。公開シンポジウム「新しいバイオモジュレーターの開発と応用ー蛋白質リン酸化反応をめぐってー」は、1988年11月26日に名古屋市中電ホールにて開催された。最先端分野を担う気鋭の23名のシンポジストの講演に全国より予想をはるかに上回る480名もの研究者が参集し(計画では参加者80名)、この分野に対する我国の研究者の関心の高さをうかがわせた。このシンポジウムの成果は抄録集として約600部が配布されるとともに、日本生化学会誌上に全文が掲載された。またシンポジウムでの熱心な質疑応答の成果を踏まえて、同日、名古屋市内の金谷ホテルにて第1回の班会議が開かれた。9名の班員が出席し現時点における我国のバイオモジュレーターの開発の現状と問題点に関して活発な討論が行われた。結論として広汎な生命現象に関与する全てのバイオモジュレーターの開発を並列的に進めるのではなく、重要な領域に焦点を絞った方が効果的であるとの意見の一致をみた。そこで、現代生命科学上の最重要課題の1つとなりつつある蛋白質リン酸化反応のバイオモジュレーターの開発と応用に向けて研究者を組織することが申し合わされた。第2回班会議は東京の湯島会館で1989年1月30日、7名の班員と10名の蛋白質リン酸化反応の専門家を招いて開催された。この会議で改めて蛋白質リン酸化反応研究におけるバイオモジュレーター開発の重要性が確認され、平成2年発足の重点領域研究「蛋白質リン酸化反応の生物学的意義」(代表者日高弘義)を申請することが決定された。
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