研究課題/領域番号 |
63308021
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物質生物化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井村 裕夫 京都大学, 医学部, 教授 (10025570)
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研究分担者 |
杉本 恒明 東京大学, 医学部, 教授 (60019883)
松尾 壽之 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (50028685)
岩永 貞昭 九州大学, 理学部, 教授 (90029942)
中西 重忠 京都大学, 医学部, 教授 (20089105)
広瀬 茂久 東京工業大学, 理学部, 教授 (10134199)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1988年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 生理活性ペプチド / 体液 / 循環 / 血圧 / アンジオテンシン / ANP |
研究概要 |
細胞間情報伝達あるいは細胞内の機能を調節して、生体のホメオスタシスを維持するため重要な働きをしている未知の生理活性物質の数は多い。それらは、脳、神経系や内分泌系はもとより、免疫、腫瘍、神経細胞などの増殖や分化、また遺伝情報の発現調節にも深く関係している可能性が高い。これら未知物質を発見することは、新しい生体機構解明研究の原点となるものである。本研究においては、未知の生理活性物質、特にペプチド性物質の多角的な検索研究を推進させるため、従来に見られなかった視点に立ち、多岐にわたる生理的意義をもつものとして生体内情報伝達物質を把握し、強力かつ柔軟な研究体制を確立しようとするものである。班員間相互に、この問題について徹底的な意見交換、討議を行った。そして今後の方向としては、生化学者、分子生物学者、組織学者、薬理学者、臨床医学者の緊密な協力が必要なこと、生理活性ペプチドの生合成、分泌と、その作用に焦点を合わすこと、とくにペプチドのレセプター、及びレセプター後の情報伝達系の解明に力を入れること、などの点が強調された。また研究の方向を明確にするために現在最も進歩の著しい血管作動性ペプチド、ないしは体液循環に関与するペプチドにしぼって、その中枢神経系及び末梢神経系における役割を明らかにする方向が最も望ましいのではないかと考えられた。この分野は新しく、かつ激しく進歩しつつある領域であるので、できるだけ若い研究者を中心にし、広瀬茂久教授を総括班長として新しい重点領域研究、「体液、循環調節に関与する生理活性ペプチド及びその受容体に関する基礎的、臨床的研究」を申請し、今後の研究の現点をはかることとなった。
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