研究課題/領域番号 |
63420013
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
深尾 良夫 名古屋大学, 理学部, 教授 (10022708)
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研究分担者 |
尾池 和夫 京都大学, 理学部, 教授 (40027248)
山田 功夫 名古屋大学, 理学部, 助教授 (60022670)
青木 治三 名古屋大学, 理学部, 教授 (20022569)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
15,900千円 (直接経費: 15,900千円)
1990年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1989年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1988年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | 広帯域地震計 / 広帯域地震観測網 / 地球内部構造 / 震源過程 / 海洋プレ-ト / グロ-バル地震学 / 地震観測 / 地震計システム / 海洋マントル / 超高性能地震計 / 3点観測 / グローバル地震学 / 近地大地震 |
研究概要 |
(1)観測システムの改良 従来、父島・沖縄両観測点では定時に電話でNHKの時報を呼び出しパソコンの時計を自動較正するシステムを採用していた。このシステムは安価ではあるが父島や沖縄のように停電の多い所ではうまく働かないことがあるため、最も直接的な時計による刻時較正システムに切り替えた。また嵐や余震活動でトリガ-がかかりすぎる事態になっても記録がオ-バ-ライトされないように、現地のハ-ドディスクの容量を20Mbから40Mbへと増強した。 (2)伝送システムの改良とデ-タの編集 大学構内の電話回線の質がきわめて悪いため、従来はボ-レ-トを1200まで下げてもデ-タ伝送中のエラ-を避けることができなかった。そこでモデムをMNPモデムに切り替えハ-ド的にエラ-校正とデ-タ圧縮を行わせるようにした所、目に見えてエラ-の発生率が減少し伝送速度は上がった。送られてきたデ-タは3観測点分を地震毎に1つのファイルにまとめて磁気テ-プにおさめ、イベントテ-プとして蓄積しつつある。 (3)デ-タの解析と結果 1990年の三陸沖地震(M=7.1)とその前震(M=6.5)の記録を余震記録でデコンボル-ションすることにより地震破壊過程の相似則について重大な知見を得た。また1991年のフィリピン地震(M=7.7)の記録を余震記録でデコンボル-ションすることにより、本震の複雑な破壊過程を明らかにした。更に近地深発地震の多重ScS波を多数解析し、従来気が付かれなかった不思議な現象を見いだした。
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