研究課題/領域番号 |
63420032
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 東京工業大学 (1989-1990) 東京外国語大学 (1988) |
研究代表者 |
安藤 真 東京工業大学, 工学部, 助教授 (90159533)
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研究分担者 |
櫻井 仁夫 東京工業大学, 工学部, 助手 (30016620)
後藤 尚久 東京工業大学, 工学部, 教授 (80009232)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
22,800千円 (直接経費: 22,800千円)
1990年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1989年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1988年度: 15,700千円 (直接経費: 15,700千円)
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キーワード | 平面アンテナ / 衛星放送 / SBS / 円偏波 / 直線偏波 / 一層RLSA / ビ-ムチリト / ラジアルラインスロットアンテナ / DBS / 高能率アンテナ / スロット結合 / RLSA / ラジアルラインスロットアンテナ(RLSA) / ラジアルライン導波路 / 交差偏波識別度 / ビームチルト / 反射抑制効果 |
研究概要 |
本研究は、超高能率平面アンテナとしてのラジアルラインスロットアンテナ(RLSA)の設計理論の確立を目的としたものである。 (a)円偏波および直線偏波RLSAの構成を明らかにすること、 (b)これらのアンテナ構成の最適化を行い、能率80%を実現すること、 (c)実用性量産性を考慮した構造、製造法を開拓川ることを目標とした。 主な技術課題は、偏波に応じたスロット配置法の考案、スロット結合量の解析と最適化、給電回路・スロットからの反射波の抑制である。以下の成果を得た。1.給電回路の形状を数値的に最適化し、総反射減衰量ー17dBの優れたアンテナ給電構造を得る事ができた。2.一様スロットの結合を実験的に最適化し、二層構造RLSAにおいて開口能率75%、利得36,3dB(従来の平面アンテナの約2倍)の超高能率特性を得た。3.多モ-ド導波路と多素子スロットとの結合の厳密な解析に成功した。これに基ずき、スロット長および密度の変化による、開口分布の制御が可能となった。さらにスロットから反射を低減する設計も可能となった。4.上記成果に基づき、一層構造で一様開口分布を得るためのスロット設計法を確立した。開口径25cm〜60cmの多様な大きさのアンテナ試作に適用し、いずれも約80%の極めて高い効率を実現した。5.直線偏波用スロット配置を考案した。波動解析に基ずき、スロット反射量をこれまでのー2dBからー10dBまで低減し、効率48%、交差偏波識別度16dBを実現した。6.発泡誘電体を用いた一層構造RLSAは、すでに構造の点でも最も安価なアンテナとなっている。●本研究で残された課題として次の事項がある。(A)広帯域化(B)直線偏波において80%以上の効率の実現、(C)終端損失の解消による極限効率の実現(90%以上)、(D)ビ-ムチルトや偏波共用等の多機能化
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