研究課題/領域番号 |
63420055
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生体物性学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
末廣 潔 (末広 潔) 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (20133928)
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研究分担者 |
木下 肇 千葉大学, 理学部, 教授 (10110347)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1989年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 海底孔内地震計 / 広帯域地震計 / 国際深海掘削計画 / 日本海 / 海底孔円地震計 |
研究概要 |
この研究により世界ではじめて広帯域孔内地震観測に成功した。地震計はフィ-ドバック型加速度計で陸上のもっとも高性能な機種よりは解像度が劣るが、それでも1災^<-8>m/s^2を達成している。帯域は100秒以上の周期までカバ-する。高感度、広帯域であるため安定した基盤岩中に掘削した孔内に固定した。掘削孔は国際深海掘削計画第128次航海において日本海秋田沖の大和海盆北部に掘削された。設置後内部センサ-の水平をとることが技術的関門であったが、±5度の傾き以内は修正できる装置を組み込んだ。 長期観測を日本海において開始し、日本海下の不均質上部マントル構造の解明に資するデ-タを得ることが目的であるが、そのためには観測点周辺の構造を既知となさねばならない。そのため掘削船上で孔内地震計のデ-タを連続デジタル記録中に東京大学海洋研究所研究船淡青丸により人工地震観測実験を行った。異方性、3次元不均質を考慮した測線をとった。 この間の孔内地震デ-タは10秒周期付近に低ノイズ帯のあることを示している。 長期観測はオフラインで海底記録システムによって行う。このため人工地震実験直後にオフラインシステムを設置した。レコ-ダは60MBの容量を持つ。イベントトリガ-方式により3成分2ゲインすなわち6チャネルのデ-タを大・中の自然地震を20Hz 40分間、1Hz 2時間記録する設計である。このほかノイズも収録する。 この結果は今後の研究に大きな展望を与える。海底観測デ-タは回収し、ハ-ドウェアソフトウェアともに改良した上で再設置し観測を続けることが重要と考える。
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