研究課題/領域番号 |
63430003
|
研究種目 |
一般研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理化学一般
|
研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
増原 宏 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (60029551)
|
研究分担者 |
池田 憲昭 大阪大学, 教養部, 講師 (70176098)
福村 裕史 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助手 (50208980)
板谷 明 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (80035071)
|
研究期間 (年度) |
1988 – 1989
|
研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
|
配分額 *注記 |
23,100千円 (直接経費: 23,100千円)
1989年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1988年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
|
キーワード | レ-ザ-アブレ-ション / レ-ザ-アュ-リング / ポリマ-フィルム / 酸化物超伝導体 / 時間分解発光 / 励起状態相互作用 / LB膜 / 2分子膜 / レ-ザ-アニ-リング / 自己組織化 / 二分子膜 / 励起状態間相互作用 / 時間分解蛍光 |
研究概要 |
レ-ザ-アブレ-ションのダイナミクスをストリ-クカメラにより系統的にその場測定し以下のような見地を得た。 1.光物理過程の良く知られているポリ(N-ビニルカルバゾ-ル)フィルム及び、増感剤としてP-タ-フェニル、ビフェニル、カルバゾ-ルをド-プしたPMMAフィルムを有機固体としてとりあげ、各種エキシマ-の発光、Tn←T_1吸収とアブレ-ション特有のプラズマ発光、分解物ラジカルの発光を関連づけてメカニズムを議論することができた。 2.複雑な系でありながら酸化物超伝導体のアブレ-ションにおいては飛散粒子の電子状態に関する情報が得られた。すなわちレ-ザ-照射によって生成したプラズマ中では個々の原子・イオンは基底状態に分布しており、マイクロ秒を得て励起状態になる。このことを幾つかの系について明らかにし、アブレ-ションを利用した超伝導薄膜作製のメカニズムについても重要な視点を与えた。 3.アブレ-ションの前駆現象としてアュ-リングがある。これはよりマイルドな条件で分子集合構造と光誘起形態変化の関連を明らかにする。我々はカルバゾ-ル環を有する2分子膜やピレン環を有するLB膜のレ-ザ-誘起特有のアニ-リング現象を見出した。この現象はきわめて一般的に起こり、高い励起状態からの緩和が分子特有の最安定集合構造へと形態変化をもたらすことが明らかとなった。
|