研究課題/領域番号 |
63430004
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造化学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
山口 一郎 上智大学, 理工学部, 教授 (30053515)
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研究分担者 |
恩田 正雄 上智大学, 理工学部, 講師 (30053672)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
17,200千円 (直接経費: 17,200千円)
1989年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
1988年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
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キーワード | FT分光器 / マイクロ波分光器 / フーリェ変換マイクロ波分光器 / 気相化学反応 / 超音速分子流 |
研究概要 |
気相化学反応研究のため、高感度、高分解能パルスノズル型フ-リエ交換マイクロ波分光器を試作した。本器はBalle-flygare型を改良したLovas-Suenram(NIST、USA)型を原型とするものである。試作した分光器の概要は次のとうりである。1.マイクロ波光源にはシンセサイザ-を使用した。微弱なFID信号検出のためのダブルス-パ-ヘテロダイン方式におけるIF(30MHz)として、シンセサイザ-の10MHz出力の3倍波を利用し、高感度サイドバンドモジュレ-タを用いることにより、従来の2光源方式を簡略化することができた(NIST方式)。FID信号の増幅には特に低雑音のマイクロ波増幅器が必要であった。2.マイクロ波パルスは、PINスイッチ(立ち上がり7ns、分離能80db)により発生させた。システムの時系列制御はNIST型と同一のコントロ-ラを作製した。分光器全体の操作およびデ-タ処理はパソコン(32ビット)により行った。3.二個のアルミ製球面鏡(35.56cmφ、曲率半径84cm)により、フアブリ-ペロ-型干渉計を製作した。周波数同調機構にはコンピュ-タ制御の容易なステッピングモ-タ-(1μm移動/pulse)を採用した。4.マイクロ波干渉計真空容器(60cmφ×120cm)に、油拡散ポンプ(130001/s)、メカニカルブ-スタ-ポンプ(1000m^3/h)および油回転ポンプ(30001/m)を接続し、真空度3×10^<-6>Torrを達成した。7.二枚のアルミ板(34cm口)によりシュタルク電極を構成し、その電源(最大出力±5kv)を製作した。 この装置により、Arで約0.05%に希釈した^<16>0^<12>C^<32>S分子のJ=1→0遷移を、1パルスによりCRO上で容易に観測することができた。現在、感度の向上を目指して調整中である。
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