研究課題/領域番号 |
63440016
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
見上 彪 東京大学, 農学部, 教授 (20091506)
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研究分担者 |
遠矢 幸伸 東京大学, 農学部, 助手 (20180119)
畔高 政行 東京大学, 農学部, 助手 (10134503)
児玉 洋 大阪府立大学, 農学部, 助教授 (20091449)
高橋 英司 東京大学, 農学部, 教授 (50183439)
高橋 迪雄 東京大学, 農学部, 教授 (30011943)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
29,400千円 (直接経費: 29,400千円)
1990年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1989年度: 10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
1988年度: 14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
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キーワード | マレック病 / 腫瘍免疫 / 胎仔性抗原 / Tリンパ球表面抗原 / マレック病腫瘍付随表面抗原 / 可移植性マレック病腫瘍 / 栓球抗原 / 単クロ-ン性抗体 / MATSA / 単クローン性抗体 |
研究概要 |
本研究の目的は、我が国でワクチンが実用化されている唯一のウィルス性自然発癌であるマレック病(MD)をモデル系として用いて腫瘍免疫における腫瘍関連抗原の役割を解明することにある。MDウイルス(MDV)によって癌化した細胞の表面にはMD腫瘍付随表面抗原(MATSA)の他に正常細胞にも存在している栓球抗原、胎仔性抗原(CFA)、Tリンパ球表面抗原(T抗原)など種々の抗原がある。以下3年間で得られた成績の概要を述べる。 1)MD可移植性腫瘍細胞であるMSB1ーclo18由来の精製CFAはIN vivo,IN vitro において、ニワトリのNK活性を抑制した。 2)MSB1ーclo18由来の可溶化MATSAをアフイニテ-クロマトグラフィ-【MATSAに対する単クロ-ン性抗体(MA6)吸着ガラム】で部分精製後、DEAEイオン交換クロマトグラフィ-により精製し、SDSーPAGEで解析したところ、MATSAの分子量は70Kdであった。また、その性状は糖タンパクであることが明らかになった。 3)ニワトリ栓球抗原に対するMA6は、IN vivo,IN vitroでMD由来の株化細胞の増植を抑制したが、鶏白血病および鶏細網内皮症由来の株化細胞の増殖は抑制しなかった。 4)ニワトリ胸腺細胞ならびにMD株化細胞に対する7種MA6のうち,3種の抗体は胸腺細胞とのみ反応し、MD株化細胞とは反応しなかった。他の4種の抗体は胸腺細胞のみならず膊細胞および末梢血リンパ球とも反応し、そのうち3種はMD由来株化細胞と反応した。また、マウスのCD4ならびにCD8に対応すると考えられるMA6がそれぞれ1種つづ分離し得た。
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