研究課題/領域番号 |
63440023
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
村松 正實 東京大学, 医学部(医), 教授 (10035454)
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研究分担者 |
西村 哲治 東京大学, 医学部, 助手 (20156110)
今川 正良 東京大学, 医学部, 助手 (20136823)
加藤 宏幸 東京大学, 医学部, 学振特別研究員 (60185866)
高橋 直樹 東京大学, 医学部, 助手 (30179501)
酒井 正春 東京大学, 医学部, 助手 (50162269)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
31,700千円 (直接経費: 31,700千円)
1990年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1989年度: 10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
1988年度: 16,500千円 (直接経費: 16,500千円)
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キーワード | リボソ-ム遺伝子 / 転写制御 / 真核生物 / UBF / クロ-ニング / スプライシング / HMGボックス / RNAポリメラ-ゼI / TFID / rDNA / プロモ-タ- / アフィニティ-カラム / キメラ遺伝子 / 種特異性 / マウス腹水肝癌 / RNAポリメラーゼI / 転写因子 / プロモーター / フットプリント / エンハンサー |
研究概要 |
本年度はリボソ-ムRNA遺伝子の基本的転写因子の一つと考えられるUBF(upstream binding factor)のcDNAをマウス脳cDNAライブラリ-からクロ-ン化することに成功した。つづいてその遺伝子をもクロ-ン化した。その結果マウスのUBFは一つの遺伝子を持っているが、19個のエキソンによってコ-ドされ、第7番目のエキソンのオ-ルタ-ナティヴ・スプライシングによって89Kdと84Kdの2種のmUBFを作っていることが初めて明らかとなった。これら2種類のUBFの生理的意義は現在検討中である。 mUBFはそのN端側に非ヒストンタンパク質の一つであるHMG1やHMG2にみられる配列(約80アミノ酸)が4回繰返しており(HMGboxー1〜4)、84KdUBFで失なわれる部分はboxー2の中程の37アミノ酸であることもわかった。mUBFのC端側にはβタ-ンの部分とそれに続く酸性アミノ酸に富む酸性尾部(acidic tail)があり、これがトランス作用に働いているものと考えられる。現在、遺伝子工学的手法を用いてHMGーboxや酸性尾部の変異体を作ってその機能を検討中である。一方、リボソ-ム遺伝子を転写するRNAポリメラ-ゼIの修飾による調節を検討するため、その主要なサブユニットのクロ-ニングを目指して精製を進めている。現在、200Kd,120Kd,および56Kdの3つのサブユニットが純化され,アミノ酸部分配列を決定中である。
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