研究課題/領域番号 |
63440026
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細菌学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
天児 和暢 九州大学, 医学部, 教授 (20078752)
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研究分担者 |
守屋 哲博 九州大学, 医学部, 助手 (10140790)
梅田 昭子 (雨田 昭子) 九州大学, 医学部, 講師 (30078604)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
32,400千円 (直接経費: 32,400千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
1988年度: 20,400千円 (直接経費: 20,400千円)
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キーワード | 電子顕微鏡 / 凍結技法 / 莢膜 / 線毛 / 肺炎桿菌 / ブドウ球菌 / 病原因子 / 細胞壁 / 電子顕徴鏡 / 莢膜膨化現象 |
研究概要 |
肺炎桿菌の変異株で莢膜を持つが毒力の弱い株について、強毒株と比較検討し、つぎのような事を明らかにした。 (1)莢膜の大きさ厚ちは、毒力とは無関係である。 (2)弱毒株は、線毛を有していたが、この発現のない変異株も弱毒であった。 (3)線毛(ー)の株も表面は疏水性の程度が強毒株より高い。 (4)強毒、弱毒何れもその莢膜は抗体を通しうる。 (5)多核白血球への取込みは、線毛の有無とは無関係で、表面の疏水性の程度に比例した。 (6)弱毒株の莢膜を抽出すると、数種類のタンパクを得たが、弱毒特有のものはない。 (7)タンパク分解酵素で莢膜保有菌を処理しても、白血球への付着、疏水性は変化が無い。 以上のことより、弱毒性は、この菌の持つ莢膜の化学構造の変化によるものと思われ、強毒株よりも莢膜の親水性の程度が落ちているためで、多糖の荷電の減少が最も可能性がある変化と予想される。この証明には糖質の化学分析が必要である。
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