研究分担者 |
椎葉 健一 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90196345)
武田 和憲 東北大学, 医学部, 講師 (20171639)
小針 雅男 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (30170369)
赤石 敏 東北大学, 医学部, 助手 (70202504)
中村 隆司 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (40201678)
砂村 眞琴 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (10201584)
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配分額 *注記 |
29,300千円 (直接経費: 29,300千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1988年度: 20,200千円 (直接経費: 20,200千円)
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研究概要 |
1.ヌ-ドマウスの人膵癌肝転移モデル作成 (1)ヌ-ドマウス移植人膵癌細胞PK1およびPK9ヌ-ドマウスの門脈内に注入し,ほぼ100%に肝転移を形成してくるサブラインKLM1を作成した。 (2)ヌ-ドマウスでの人膵癌細胞肝転移は抗アシアロGM1処理で0%から44%に増大し,肝転移形成にNK活性の強弱が関与していることが示唆された。 2.LAK養子免疫療法の基礎的検討 (1)ヌ-ドマウス脾細胞をrIL2と共に培養し,人膵癌細胞障害活性をもつLAK細胞を誘導した。 (2)このLAK細胞は人膵癌細胞と混合接種した場合,膵癌の増殖抑制効果(100%)を示し,LAK細胞の砠癌増殖抑制効果を確認しえた。 3.LAK養子免疫療法の臨床的検討 膵癌切除10例に対し,末梢血より誘導したLAK細胞を術後7日目より投与しLAK養子免疫療法を行った。内7例では門脈からrIL2と共に投与した。総投与細胞数平均5×10^9個,NK活性,LAK活性,膵癌細胞障害活性は79%,69%,52%と有意に増加した。幅作用は軽度の発熱を92%に認めたみのであった。10例中5例は生存中で,門脈内投与の7例中6例では肝転移を認めていない。膵癌の肝転移予防法としてLAK細胞の経門脈性養子免疫療法は,ほぼ確立された。 4.人由来抗膵癌単クロ-ン抗体作成の試み 人膵癌所属リンパ節よりEBvirus法によりB細胞株を作成し,人マウスミエロ-マ細胞と融合してハイブリド-マとし単クロ-ン抗体の作成を12例に試みたが,まだ特異性の高い抗体は得られない。
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