配分額 *注記 |
22,100千円 (直接経費: 22,100千円)
1990年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1989年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1988年度: 14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
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研究概要 |
1.炎症性サイトカインの精製と構造解析:ヒトマクロファ-ジ走化性因子をヒトT細胞ハイブリド-マより低分子量ペプチドとして捕捉し,そのアミノ酸配列を決定し,さらにペプチドシンセサイザ-によりその合成にも成功した。マクロファ-ジ遊走阻止因子については,ヒトT細胞ハイブド-マの大量培養〓液より、世界ではじめて精製に成功し,その部分アミノ酸配列も定め,現在遺伝子クメ-ニングを実施中である。マクロファ-ジのOCC2DD産生を増強させる因子MAFーOについては,ヒトT細胞ハイブリド-マの大量培養により完全精製に成功し,部分アミノ酸配列も定めたので,現在遺伝子クロ-ニングにより全構造の解析を行っている。マクロファ-ジの殺腫傷活性を高めるマクロファ-ジ活性化因子については,ヒトT細胞ハイブリ-ドマの大量培養〓液から完全精製に成功した。この因子の活性は抗インタ-ロイキン2抗体により完全に阻害さわるので,インタ-ロイチン2,あるいは抗原性において極めて近似した因子であることが明らかとなった。またはじめてインタ-ロイキン2のマクロファ-ジ活性化能を明らかにした。ナチュラルキラ-活性化因子については,精製に成功し,遺伝子クロ-ニングにより全構造を明らかとし,また天然のこの因子は分子中にムユ多糖鎖を含むユニ-クな構造をもつことも明らかにした。 2.癌壊死因子,リンホトキシンなどの作用機作:殺腫瘍性マクロファ-ジは,その主たる作用因子と考えられていた癌壊死因子よりさらに広範に癌細胞に対し殺作用をあらわすことを明らかにし,これらマクロファ-ジの殺腫傷機作を解析した。その結果活性化マクロファ-ジは癌壊死因子のほか,アルギニン依存性に窒素酸化物をつくり,この窒素酸化物がin virvoでは癌壊死因子やリンホトキシンに抵抗性の癌細胞を感受性をもつようにすることを明らかにした。
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