研究課題/領域番号 |
63450011
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
寺岡 隆 北海道大学, 文学部, 教授 (70000552)
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研究分担者 |
高橋 雅治 北海道大学, 文学部, 助手 (80183060)
中川 正宣 北海道大学, 文学部, 助教授 (40155685)
瀧川 哲夫 北海道大学, 文学部, 助教授 (30098503)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 事態構造論 / 対人関係基本ダイアグラム / 社会動機 / ゲ-ム / IF-THEN法 / 対人関係 / 実験ゲーム / 社会動機模型 |
研究概要 |
本研究は社会動機論を基盤として社会的交互作用空間を事態構造論的に構成することを目的としたものである。このためには社会的交互作用事態としての心理学的事態と行動解発機構としての社会動機の規範模型を設定する必要がある。ここで設定された規範的社会動機は9種(単利・献身・共栄・卑下・加害・優越・自虐・共倒・平等)で、これら規範社会動機が組み合わされた81種の組をそれぞれ社会動機系という。具体的な利得事態は、これらの社会動機系に対して利得和・利得差に関する大小関係に関して考えられるすべてのn利得水準2×2型対称2人行列ゲ-ム事態,すなわち,1水準1、2水準9、3水準36、4水準28のすべてのゲ-ム事態で、各ゲ-ム事態における各社会動機系81個における反応選択の最終状態がすべて求められた。これらを各事態における最終状態表といい、この最終状態表から社会動機論的に一般性をもつ最終状態図が作成された。これらの1群の最終状態図を社会的交互作用事態の基本的形態を意味する「対人関係基本ダイアグラム」という。本研究の具体的目的はこのダイアグラム」を構成することにあったが、対称事態関係に関してはすべて完成した。非対称事態についても、同様の分析が可能で、これに関しても次の発展段階として分析中であるが、可能な事態数にまだ若干検討すべき点が残っているので最終的な基本ダイアグラムは完全な意味では構成に至っていないが、これはたんに時間の問題にすぎない。対称構造だけにせよ、完成した基本ダイアグラムは、ある事態の利得関係の構造さえわかれば、どのような社会動機系のときに最大利得和の共栄状態に到達可能かとか最小利得和の共貧状態に陥るかということが、すべて辞書的に一目瞭然で、このような資料は対人関係の基礎研究のみならず社会心理学一般の研究および応用的側面にも有効な資料を提供したことになろう。
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