研究課題/領域番号 |
63450045
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文化人類学
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研究機関 | 愛知大学 |
研究代表者 |
木下 忠 愛知大学, 教養部, 教授 (30201461)
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研究分担者 |
渡辺 和敏 愛知大学, 教養部, 助教授
野本 欽也 愛知大学, 総合郷土研究所, 研究員
松下 智 愛知大学, 総合郷土研究所, 研究員
佐野 賢治 筑波大学, 歴史人類学系, 助教授 (90131127)
有薗 正一郎 愛知大学, 文学部, 助教授 (30113054)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 民具研究の発祥 / 民具実測図録 / 明治の農具絵図 / 人力犁 / 鹿打ち神事 / 桶茶習俗 / 火鑑 / 信州中馬 |
研究概要 |
1.日本の物質文化研究、民具研究は、渋沢敬三によって創始されたが、その端は新城市出身の早川孝太郎に招じられた渋沢の花祭見学にあった。日本の民具の系統的な収集は、早川孝太郎、渋沢敬三らによって、昭和2年ごろ北設楽から始められた。そのような意味で、アチックミューゼアムの民具コレクションにおける、北設楽地方からの収集品の占める位置づけを行なった。 2.資料館、博物館所蔵の民具の図化、愛知県15館、隣接する長の県1館、岐阜県2館、愛知県の社寺等3について、主題の山村民俗に関する民具の実例図110点を作成し、基本資料とすることができた。 3.明治13年の『北設楽群農具図解』所収の農具のうち、地域的特色豊かな小型唐箕の実例、調査に力を入れ、構造を究明し、南北設楽地方を中心とする分布状況を明らかにした。また、松根利用の時代の燈火具、背負い梯子について調査を行った。 4.人力犁については、美濃、飛騨に分布の主体があるが、三河では稲式町で使用され分布の南限であることを確認した。 5.近年静岡県下で調査が進んでいる鹿打ち神事の予祝儀礼の、東栄町の鹿打ち神事の作り物のシカ、弓、矢の調査研究を進めた。 6.三河山村に残存する桶茶の習俗(ささらや桶を使って茶をたてる)について、民具の調査研究を進めた。 7.三河地域に残存する火鑑習俗にうち、砥賀神社、岡崎帝鎭漏、坪崎地蔵堂の火鑑用具について調査研究を進め、民間信仰の儀礼用具についても研究を行った。 8.三州荷稼ぎ、信州中馬について、民具の調査研究を進めた。
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