研究課題/領域番号 |
63460010
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
加藤 正二 京都大学, 理学部, 教授 (80011534)
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研究分担者 |
松元 亮治 (松本 亮治) 千葉大学, 教養学部, 講師 (00209660)
稲垣 省五 京都大学, 理学部, 助手 (80115790)
石沢 俊亮 京都大学, 理学部, 助教授 (10025398)
斉藤 衛 (斎藤 衞) 京都大学, 理学部, 助教授 (90012856)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1989年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 相対論的降着円盤 / 振動波動現象 / 不安定性 / 準周期振動(QPO) / 遷音点 / 振動 / エピサイクリック振動数 / コルゲイション波 |
研究概要 |
相対論的降着円盤の特徴は、降着流が遷音速となって中心天体に落ち込むことである。このために、降着円盤は実質的に内縁を持つことになる。この内縁近傍の安定性や振動について理論的に研究するのがわれわれのテ-マである。これは活動銀河中心核やX線星の活動の起源を知る上に重要である。 得られた成果の1つは、相対論的降着円盤の内縁部は、粘性の大きさがある臨界値より大きいと振動に対して不安定(過安定)となることである。このことを解析的ならびに数値シミュレ-ションによって明らかにし、さらにその振動の性質についても知ることができた。 第2の成果は、相対論的降着円盤の内縁部での低振動数の振動に関することである。すなわち、相対論的降着円盤の内縁部は高速度で回転しているのでそこでの力学的時間尺度は非常に短い。しかし、力学的時間尺度が非常に短いにもかかわらず、内縁部は非常に低振動数の振動のモ-ドを持つことができ、それは一本腕のcorrugation波であることを示した。さらに、ある条件を満たす円盤ではcorrugation波のあるモ-ドは捕穫振動となり得ることが分かった。これらの結果はX線星で観測されている準周期振動(QPO's)を説明する可能性を含むので興味がある。
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