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超許容フェルミ型ベータ崩壊と小林-益川行列要素Vud

研究課題

研究課題/領域番号 63460013
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 核・宇宙線・素粒子
研究機関東京工業大学

研究代表者

永井 泰樹  東京工業大学, 理学部, 教授 (80028240)

研究分担者 鳥山 保  東京工業大学, 理学部, 助手 (40016176)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1988年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
キーワード超許容フェルミ型ベータ崩壊 / ft値 / 弱い相互作用 / 小林-益川行列 / ニュートリノ世代数 / ベクトル流保存仮説 / Heジェット
研究概要

本研究の目的は、J^π=0^+、T=1間の超許容フェルミ型ベータ崩壊のft値の測定を行い、
1.弱い相互作用におけるベクトル流保存仮説の検証と
2.小林-益川行列の行列要素Vudを求め、ニュートリノ世代数の議論をする。
点にある。
これらの問題に対し重要な情報を与えるのが^1^0Cのフェルミ型ベータ崩壊の精密なft値(誤差0.3%以内)である。^1^0Cはフェルミ崩壊をする核としては最も小さい原子番号Zをもつ。このためZに由来する理論補正の大きさが、最も小さいのが重要な点である。
従来の結果を格段に向上させるために我々が行った実験は次の通りである。
1.先ず^2^0^6Pbと38MeVの^3Heとの原子核反応により、^2^0^5Po及び^2^0^7Pbのアイソマーを励起する。
(1)そしてこのアイソマーからのγ崩壊が、強度比1のカスケードになっていることをγ-γ同時計測及び遅延γ線シングルスペクトル測定により調べた。
(2)また、このアイソマーから放出されるγ線がもつ角度分布の効果を調べた。
2.次いで、^1^0Bと10MeVのパルス化された陽子ビームとの原子核反応により、^1^0Cを作った。
(1)^1^0Cのベータ崩壊に伴うγ線を充分な統計量だけ溜めた。この際同時に作られる^1^1Cからの強い511keV γ線をアブゾーバーで押さえ、これらγ線のパイルアップ効果を最小に押さえた。
以上の実験により、^1^0Cのft値は0.5%の誤差で求められた。これは従来の誤差を半分にしたものである。
今後の研究計画:
上記結果を更に改善するため、新たにHeジェット系を製作した。この装置は"短時間(〜200ミリ秒)に、高効率(80%以上)で、アイソトープを低バックグランドの測定個所へ輸送できるように配慮されている。"このHeジェット系の使用により、我々は当初の目標を達成できると考えている。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Nagai: Nuclear Physics. A485. 210-220 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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