研究課題/領域番号 |
63460048
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地質学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉田 武義 東北大学, 教養部, 助教授 (80004505)
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研究分担者 |
石川 賢一 東北大学, 教養部, 助手 (20158744)
青木 謙一郎 東北大学, 理学部, 教授 (00004276)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1989年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1988年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | 光量子放射化分析 / 火山岩 / 東北日本弧 / 火山列 / 広域組成変化 / インコンパティブル元素 / 起源マントル / マントル不均質性 / γ線自動計測システム / 島弧 / 海溝系 / 火山岩組成 / 帯状配列 / 組成の時間的変還 / 東北日本弧γ線自動計測システム / 起源物質 |
研究概要 |
東北日本弧は、海溝側から背弧側へと4つの火山列、青麻一恐、脊染森吉、鳥海火山列に分帯されている。これらの火山列からの火山岩について、組成の広域的変化様式が調べられた。青麻-恐火山列はlow-Kカルクアルカリ岩と少量のlow-Kソレアイトからなる。脊染火山列では、medium-Kカルクアルカリ岩とlow-Kソレアイトが相伴っており、しばしば、前者の活動に後者が続いて活動している。森吉火山列では、medium-KKカルクアルカリ岩がmedium-Kソレアイトを伴っている。鳥海火山列では東側でmedium-Kカルクアルカリ岩と高アルミナ玄武岩が、西側で、high-Kカルクアルカリ岩とアルカリ玄武岩が活動している。 機器光量子放射化法により、以上の火山岩類中の13微量元素(Sc、Cr、Co、Ni、Zn、Rb、Cs、Sr、Ba、Ce、Y、Nb、Zr)の分析を行った。東北日本弧の第四紀火山岩類ではCe、εYに大して、K、Ba、RbをSrに富み、一方、Nb、TiとZrに乏しい傾向が認められる。また、これらの火山岩類の化学組成は規則的な広域的変化を示している。すなわち、火山フロントからの距離が大きくなるに従って、P_2O_5、Rb、Ce、Sr、BaそしてCsが増加している。また、K_2O、Y、ZrとNbも増加しているが、その増加率は少し小さい。各火山からの火山岩の微量元素組成を用いて、マグマの起源物質における部分溶融度と起源マントル物質のインコンパティンブル元素組成を算出した。得られた結果は、東北日本弧下のウェッジマントル内における組成不均質性の存在を明瞭に示している。
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