研究課題/領域番号 |
63460067
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用物理学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
早川 禮之助 東京大学, 工学部, 教授 (00011106)
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研究分担者 |
寺岡 巌 東京大学, 工学部, 助手 (60188662)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1989年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 共役電子系 / 電子機能性高分子 / 電気複屈折緩和スペクトロスコピ- / 半導体レ-ザ / ポリジアセチレン / ポリチオフェン / 電気複屈折緩和スペクトロスコピー / 半導体レーザ |
研究概要 |
共役電子系をもつ電子機能性高分子は可視域に吸収をもつものが多いので、通常のHe-Neレ-ザやArイオンレ-ザのような可視光源を用いた電気複屈折緩和スペクトロメ-タでは、電子機能性高分子の溶液系の電気複屈折緩和を測定することは困難である。そこで、本研究では試料による吸収損のほとんどない近赤外域で発光する大出力半導体レ-ザを光源とし、きわめて短時間のうちに緩和スペクトルの全貌を得ることのできる高精度・広帯域のリアルタイム電気複屈折緩和スペクトロメ-タを開発し、それを溶媒可溶の電子機能性高分子に適用してその荷電キャリアの状態および主鎖形態を明らかにすることを目指した。研究成果は以下の通りである。 1.新たに開発した高安定・大出力の半導体レ-ザ光源システムを、高速・高分解能トランジェント・メモリおよびシステム・コントロ-ラとしてのパ-ソナル・コンピュ-タと組み合わせて、高速・高精度リアルタイム電気複屈折緩和スペクトロメ-タを実現した。 2.この電気複屈折緩和スペクトロメ-タを用いて、溶媒可溶の電子機能性高分子として代表的なポリジアセチレン(nBCMU)およびポリチオフェンの良溶媒ならびに貧溶媒中での電気複屈折緩和スペクトルの測定を行った結果、ポリジアセチレンおよびポリチオフェンの溶媒中における電気分極機構(局在した荷電キャリアのつくる永久双極子の配向分極、あるいは非局在キャリアによる誘起分極)および高分子主鎖の形態(棒状あるいはランダムコイル状)についての重要な情報が得られた。
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