研究課題/領域番号 |
63460082
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械工作
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
中村 保 静岡大学, 工学部, 教授 (70023322)
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研究分担者 |
今泉 晴樹 静岡大学, 工学部, 教務員
平岩 正至 静岡大学, 工学部, 助手 (70022027)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | 高密度粉末成形 / 金属基複合材料 / 多軸動油圧プレス / 圧密成形 / 異種金属複合材料 / 焼結 / 底付き薄肉缶 / 帯箔 / 高強度複合材料 / 焼結底付き薄肉缶 / 中空薄肉管 / 薄板 |
研究概要 |
1.代表者が提案した摩擦押出しによる底付き薄肉缶、中空薄肉管及び薄板の成形を行うために多軸動油圧プレスを設計・製作した。 2.異種金属の重ね板を素材として、2層及び3層のクラッド材からなる底付き薄肉缶の成形を行った結果、アルミニウムと銅、銅と軟鋼、銅とチタン、軟鋼とチタンのいずれの組合せでも、パンチ面圧の増加に伴い成形高さが増加し、パンチ面圧約1.5〜2.5GPaでほぼ十分な成形高さが得られた。 3.アルミニウム、銅、鉄、チタンおよびステンレス鋼の各種粉末を用いて圧密成形を行い、圧密面圧と密度の関係を調べた。この圧密素材を焼結することなく、冷間で後方押出し及び摩擦押出しすることにより、断面減少率90%における底付薄肉缶の成形が実現できた。 4.摩擦押出しによる薄板の成形法を応用して、アルミニウム粉末から冷間で直接薄板を製造する方法について検討した結果、押出し比R=5〜200の条件で、板厚2mmから0.05mmまでの薄板を一工程で成形することが可能になった。それらの製品強度及び寸法精度は、溶製材から同様の工程で成形したものと同等以上となることがあきらかになった。 5.アルミニウム粉末にアルミナ粉末を30wt%まで混合した混合粉末を素材として、後方押出し及び摩擦押出しによる缶の成形を試みた。アルミナ粉末の混合割合が増加するほど成形が困難になるが、圧密素材から冷間後方押出しで30%まで、冷間摩擦押出しで10%までの成形が実現できた。また、圧密素材を400℃及び600℃で焼結後、成形性の改善を試みたが、400℃では成形性の改善はなく、600℃でも常温圧密素材からの直接成形とほぼ同等であった。圧密素材から冷間成形による製品密度の変化は、純アルミニウムの場合に著しい密度増加があったが、アルミナ粉末の混合割合が増加するほど密度向上が困難であった。
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