研究課題/領域番号 |
63460101
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
伊藤 猛宏 九州大学, 工学部, 教授 (20037740)
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研究分担者 |
久保田 裕巳 九州大学, 工学部, 助手 (10117103)
田中 克典 九州大学, 工学部, 助手 (40037833)
高田 保之 九州大学, 工学部, 助教授 (70171444)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1989年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 高性能伝熱面 / 伝熱促進 / 核沸騰 / 多孔質層 |
研究概要 |
1.高性能伝熱面の基本特性試験 (1)ALNスパッタリング面 ALN粒子1層の電熱面をスパッタリング法で試作し、3種類の沸騰液体R113:R12及び液体窒素で試験を行って、我々の予測式[1]による計算値と比較検討した。この方法で製作できる粒子は直径がやや細かく、性能的には物足りないが、現状では最適粒子径と考えられる100[μm]程度の大きな粒子の層を作ることが困難である。 (2)ブロンズ粒子焼結面 層の厚さ約5層の最適に近いと考えられる条件で試作した粒子焼結面で大気圧の液体窒素及び高圧のR12で試験して予測値と比較するとともに伝熱促進特性の検討を行なった。 (3)アルミニウム溶射面 アルミニウム粉末を銅管に溶射することで伝熱面を試作し、液体窒素で試験を行なった。溶射は製法も容易で薄い粒子層のコ-ティングが可能であるが、粒子間の隙間を確保する事および100[μm]程度以上の大きな粒子の層を作ることが難しく、出来上りの当り外れが大きい欠点が有る。液体窒素に対しては最適粒子径が70[μm]程度と予測され、この方法で伝熱促進性能の優れた伝熱面を作製出来た。 2.伝熱過程の解析と熱伝達整理式 粒子焼結面における伝熱性能におよぼす粒子径の影響、および粒子層厚さの最適値の考察を行なった。さらに沸騰液体の熱輸送特性の尺度としてバ-ンアウト熱流束q。を使用し、焼結面の沸騰伝熱促進特性を考察するとともに整理式の定式化を試みた。 文献[1]伊藤、田中、玉利、日本機械学会論文集(B編)、55-513(1989)。
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