研究課題/領域番号 |
63460126
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
宇佐川 毅 (1990) 熊本大学, 工学部, 助教授 (30160229)
江端 正直 (1988-1989) 熊本大学, 工学部, 教授 (40005319)
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研究分担者 |
中村 良三 熊本大学, 工学部, 教授 (50094024)
渡邉 亮 熊本大学, 工学部, 教授 (50040382)
上田 裕市 熊本大学, 工学部, 講師 (00141961)
園田 頼信 熊本大学, 工学部, 教授 (70037836)
江端 正直 熊本大学, 工学部, 教授 (40005319)
奥田 襄介 九州東海大学, 工学部, 教授 (70040342)
宇佐川 毅 熊本大学, 工学部, 講師 (30160229)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | ロ-ピッチ / 自己相関モデル / ピッチシフト / 複合音 / ディザ / 歪検知モデル / 注意 / 低ビット再生 / マスキング / ランダム性の知覚 / ディサ / ピッチ弁別 / 信号検出 / 資源配分 / 妨害感 |
研究概要 |
ピッチの弁別に着目し、3成分複合音の側帯波にランダムな周波数変調(ジッタ-)を施した刺激を用い、ジッタ-の変動幅と知覚されるロ-ピッチの弁別能の関係を調べた。同様に純音に関しても実験を行ない変動幅に対する弁別能の悪化割合が、複合音の場合より大きくなるという結果が得られた。さらに、この相違に関して検討した結果、弁別能を決定する刺激の要因を自己相関モデルにより統一的に説明できる可能性が示唆された。3成分及び6成分複合音をピッチシフト現象の観測に用いた。先の自己相関モデルにより、シフト量があまり大きくない刺激条件では、実験結果を十分に説明できることが確かめられた。しかし、シフト量が大きい場合、モデルでは十分説明できておらず、今後さらに検討を進める必要がある。 次に、楽音のディジタル記録・再生において問題となる量子化雑音の周期成分と、これをディザによって白色化した場合の評価を行ない、次のような結果を得た。信号音として指数減衰音を用いた場合、概ね、ディザの導入によって検知限は上昇し、ディザの有効性が確かめられた。特に、低ビット再生の時に顕著であった。また、信号音として2成分および5成分を含む複合音を用いて同様の検討を行った結果、基本周波数により、ディザの有効な場合とそうでない場合が存在することがわかった。これは、信号音の高調波と歪成分が重なり、マスキング現象が起こるからである。このマスキング現象に基づき、歪検知モデルを提案した。このモデルにより、聴取実験の結果を定性的に説明できる。 さらに、注意に関する研究から、時間情報が付与されると検知作業におけるヒットの割合が増加し、虚報率が減少するということが明らかになった。
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