研究課題/領域番号 |
63460178
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築設備・環境工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤本 一壽 九州大学, 工学部, 助教授 (90112309)
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研究分担者 |
大鶴 徹 九州共立大学, 工学部, 助教授 (30152193)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1990年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1989年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1988年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 道路交通騒音 / 騒音伝搬 / 騒音予測 / 騒音の超過減衰 |
研究概要 |
本研究の目的は、道路交通騒音が市街地を伝搬する際の建物等の障害物による騒音減衰量の予測方法を開発することである。ただし、特定地域を対象にして、障害物による音の反射や回折を逐一計算するような予測手法ではなく、地域のマクロな騒音特性を把握するための、簡便で実用的な騒音予測手法を目指すものである。 研究方法としては、初めに市街地縮尺模型を用いて車両騒音の騒音減衰量を実験的に求め、その結果を用いたコンピュ-タ・シミュレ-ションによって様々な市街地条件に対する騒音予測方法について検討し、最後に現場実測デ-タと比較検討して予測手法の妥当性を検証する。 まず、昭和63年度と平成元年度は、道路を一台の車両が走行する場合の道路交通騒音の市街地伝搬に関する模型実験を実施し、障害物による騒音減衰量を求めた。その結果を統計的に分析して、騒音レベル減衰量を求める簡便な実験式を提案した。その内容は、音源と受音点を結ぶ音線を中心にした『基準長方形』を想定し、それを7m×7mのメッシュに分割し、障害物の存在するメッシュとそうでないメッシュに分けて建物密度を表す市外地パラメ-タを導入し、そのパラメ-タから騒音減衰量を求めるというものである。 このような騒音減衰量予測方法の妥当性を検証するために、平成3年度は、実際の道路周辺の市街地を5ヵ所選定し、道路交通騒音の実測を行った。実測結果の第一段階の検討から、騒音レベル減衰量は、受音点から道路をみたとき水平角120゚の範囲にある障害物の密度(建ペい率と建物平均高さ)と道路からの距離で概ね予測できることが分かった。次に、先の実験で得た予測計算方法の妥当性を検証するために、現在、コンピュ-タ・シミュレ-ションを行っているところであるが、詳しい結果を得るまでにもう少し時間がかかる予定である。
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