研究課題/領域番号 |
63460189
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
資源開発工学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
岡村 宏 熊本大学, 工学部, 教授 (40040373)
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研究分担者 |
小池 克明 熊本大学, 工学部, 助手 (80205294)
大見 美智人 熊本大学, 工学部, 教授 (30040405)
尾原 祐三 熊本大学, 工学部, 助教授 (50135315)
金子 勝比古 熊本大学, 工学部, 助教授 (20128268)
菅原 勝彦 熊本大学, 工学部, 教授 (60109668)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1989年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 初期応力 / 地質的不連続面 / 球面孔底ひずみ法 / 応力解放法 / スリ-ブフラクチャリング / 弾塑性解析 / 岩盤の変形性 / 岩盤物性 / 球面孔低ひずみ法 / 水圧破砕法 / 応力解析 |
研究概要 |
本研究は地下岩盤の初期応力に関する基礎的な研究であり、地質的不連続面を有する岩盤の3次元応力状態の解明を目的としている。 従来、広域的な初期応力場は、微小地震の発震機構や三角測量による地表ひずみの方向性などから分析され、応力解放法による測定結果と比較されてきた。しかし、日本列島のような変動帯においては、岩盤は多くの地質的不連続によって分断されており、この存在によって同じ岩盤内でも初期応力状態は不均質であることが容易に推定できる。それにもかかわらず、地質的不連続の初期応力に及ぼす影響については、断層周辺の応力状態を高精度に測定できる手法が確立されていないために未解決の問題であった。この問題に対し、本研究では筆者らがすでに開発した球面孔底ひずみ法をさらに高精度化し、不連続部を有する岩盤の3次元的応力場の状態を解明するための手法を確立するとともに、一連の現場測定によってその妥当性を検証した。この応力解放法に対し、水圧破砕法の1つであるスリ-ブフラクチャリングによる岩盤内応力の決定法についても提案を行った。 岩盤の力学的性質は初期応力場と同時に、その内部に存在する不連続面の性質にも密接に関連する。そこで本研究では、これらの不連続性を考慮した岩盤の変形性、ならびに岩盤空洞まわりの弾塑性応力場を評価するための数値解析法を開発した。さらに、波動伝播における減衰特性による岩盤物性の評価法、および地形解析による大きなスケ-ルでの岩盤不連続性の抽出法も開発・検討した。
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