配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1989年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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研究概要 |
本研究はスポット溶接による生産上での最も大きなネックである電極の寿命を取り扱ったものであり,その電極寿命にスポット溶接機の機械的特性がどのように影響するかを検討するとともに,その結果からどのような機械的特性を選択すれば電極の長寿命化が図れるかを求めることが主目的であった。 上記の目的に対し,ふところ深さ,上下電極部の剛性,上部可動部の重量およびしゅう動部の摩擦,その被溶接板への衝突速度を可変しうるスポット溶接機,および上部可動部にばねを挿入することにより加圧系の固有振動数を可変しうるスポット溶接機を試作し,それらを用いて実験的検討を行った。さらにスポット溶接電極寿命シミュレ-ション試験装置をも開発した。 この実験の結果,スポット溶接機の前記の機械的特性の電極寿命に与える影響,およびどのように機械的特性を選べば長寿命化が図れるかが明らかになった。さらに加圧系の固有振動数を交流加熱の加熱冷却サイクルによる熱膨張の周波数と一致させることにより電極の長寿命化が図れること,またこれは特に軟鋼板に対して有効であることを求めた。なおこの研究を基礎として(社)日本溶接協会規格WESー1107ー1992「スポット溶接用電極の試験方法」が制定された。
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