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歯科用合金の腐食・変色に対する動的試験法と試験条件に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63460217
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関日本歯科大学

研究代表者

安藤 進夫  日本歯科大学, 歯学部, 助教授 (00095051)

研究分担者 中山 正彦  日本歯科大学, 歯学部, 助教授 (90095068)
安藤 進夫  日本歯科大学, 歯学部, 助教授 (00095051)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1988年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード歯科用合金 / 腐食試験 / 変色試験 / 動的試験法と試験条件 / 反射率
研究概要

〔目的〕歯科修復材料として用いられる合金の中には、口腔内装着後、腐食、変色を顕著に示す合金が見られる。この腐食、変色は審美性を欠くのみでなく、歯質汚染、食渣の停滞、二次カリエス、不快感、合金の粗面化等の誘因となる。本研究の目的は、これら合金の歯科用としての適否の判断材料となる腐食・変色試験を行なう際に、その試験が確実な測定条件下で行なわれたかどうかを判断する基準となる標準試料を開発することにある。また、浸漬試験の方法を、従来の静置法からより臨床的な動的試験に切替えた時の耐食性、耐変色性の傾向の変化や試験法間の関連性をもとに長期にわたる変化の推察や試験の省力化、短期化の手がかりを検討する。
〔実験方法〕実験に用いた試作合金は、Ag-Pd合金にCuを10〜30wt%添加した16種の合金と80Ni-20Cr合金にCu、Mnを5〜15wt%添加した合金である。また市販合金は、金銀パラジウム合金、銀パラジウム合金、銀合金の3種を用いた。歯科精密鋳造法の通法に従って20×15×1mmの試験片を鋳造し、耐水ペーパーにて表面を仕上げ、最終研磨は、試験液中に浸漬する直前に行なった。試験溶液として、0.1%Na_2S溶液、1%乳酸溶液を使用し、液温は37℃とした。試験方法としては、従来の試験液を静置する方法に振盪法、超音波振動法を加えた3種とした。振盪法では、往復振盪速度を変化させ、振幅は40mmに固定した。超音波振動法では、超音波出力を100W、50Wと変え、処理時間(五秒)は一定として間歇的に加えた。試験片の重量変化は電子天秤で、反射率は色彩居差計で測定した。
〔結果〕JISにおける金銀パラジウム合金の変色試験では、試料の表面粗さを800番と設定しているが、反射率は表面粗さによって異なった。振盪試験法では、静置法に比べ合金表面での反射率の低下が加速化した。Ag-Cu共晶合金とPd10%合金の中ではCuは多い方がより変色しやすい。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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