研究課題/領域番号 |
63460238
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
阿閉 義一 三重大学, 教育学部, 助教授 (90159450)
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研究分担者 |
新居 淳二 三重大学, 教育学部, 助教授 (10144221)
田中 晶善 (田中 晶喜) 三重大学, 教育学部, 助教授 (10155111)
高山 進 三重大学, 教育学部, 助教授 (80154920)
河崎 道夫 三重大学, 教育学部, 助教授 (20113665)
渡辺 守 三重大学, 教育学部, 助教授 (80167171)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 自然科学教育 / 環境教育 / 自然と人間の共存 / 理科教育 / 実験・実習教育 / 知識偏重 / 総合性・有機性・実践性 / 一般教育と教員養成教育 / 自然科学教育と環境教育 / 自然と人間の共存のための教育 / アンケ-ト調査 / 自然観と理科教育実践 / 46億年目の危機 / 現状改革のポテンシャル / 大学教育の見直し / 東海地方の理科教員 / 教育と研究 / 地球環境問題 / 量子論と量子現象の応用 / 幼児・初等・中等及び高等教育 / 自然科学と環境教育 / 自然観と理科教育観 / アンケート調査と現場調査 / 知識と総合的・有機的認識 / 子供の自主性と自発性 |
研究概要 |
1.研究の目的と方法について:幼児・初等・中等および高等教育における自然科学教育・環境教育の現状を主としてアンケ-ト調査によって解明し、自然科学各分野・科学史・発達心理学の研究者が共同して学際的・総合的に「自然と人間の共存のための教育」を探究した。 2.「自然と人間」教育の現状について:「理科は自然に親しせるための教科である」との観点でかなりの実験・実習教育が実施されているが、上級教育になるにつれて「知識偏重」が増長していることもあり、「自然と人間の共存」という今日的課題からみると、日本の理科教育はその総合性・有機性・実践性において欠陥を有している。 3.「自然と人間」教育のあり方について:物理学・化学・生物学・地学・科学史および発達心理学のそれぞれの立場から「国民の自然観や環境観の形成」の緊急性が呈示され、「自然と人間」教育における「自然の法則性と量子論的ダイナミズム」の哲学的意義や「科学の対象化・相対化・有機化」「科学の社会性に関する教育」「生態学教育」「環境学の確立」「STS教育」および「幼児期における環境教育のあり方の解明」等の重要性が分析された。 4.研究の成果と今後の展望について:以上のような「自然と人間」教育の現状とあり方に関する解析の結果は、論文23編・図書1編の計24編の学術出版物として公表(を予定)されている。調査結果に現われた理科教育の実態は「46億年目の危機」の時代にふさわしいものではなかったが、教師達のもつ現状改革に向けてのポテンシャルは評価できるものであった。後期中等教育にみられた歪みは大学の改革を求めているものと受け止めた。とりわけ、一般教育と教員養成教育の大胆な見直しと飛躍的充実が緊急の課題であろう。大学教員は協同して「自然と人間の共存のための研究・教育」に当たらなければならない。
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