研究課題/領域番号 |
63470009
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田仲 二朗 名古屋大学, 理学部, 教授 (70022514)
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研究分担者 |
田仲 智津子 名古屋大学, 理学部, 助手 (80188309)
清水 正昭 名古屋大学, 理学部, 助手 (10154303)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1989年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1988年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 単結晶分光 / 励起子 / 銅酸化物超伝導体 / 有機電気伝導性結晶 / 電荷共鳴状態 / 單結晶分光 / 単結晶の分光 / 高温超伝導 |
研究概要 |
微少ない単結晶の反射率を、広いエネルギ-範囲にわたって、正確に測定出きるように、顕微赤外分光光度計を製作した。これにより、100cm^-の低波数から、35000cm^-の紫外部に到る。広範囲の反射スペクトルが得られるようになった。この結果を、クラマ-スクロ-ニッヒ変換することにより、誘電関数を明らかにすることができるようになり、その結晶の電子構造についての、もっとも重要で基礎的な知識が得られるようになった。 研究課題にあげた、電荷共鳴状態とは、同一の原子価状態にある筈の原子の間で、電荷の不足、または過剰な状態が生じ、不均一状態間の電子遷移に由来する励起状態をいう。これは電子の局在を極端に取り入れた考え方であるが、団体の中では、電子が広く運動することにより、エネルギ-バンド構造を作るようになる。その考え方に立つと、電荷共鳴による遷移とは、同一の原子種が作るエネルギ-バンドの、満ちた軌道から、空いた軌道に向いておこる電子遷移である。しかし、一次元の金属性結晶では、電子の局在化が必ずおこるという考え方もあり、その場合には、局在電子の特色を示す、電荷移動型遷移が見出されるようになる。 この2年間に、注目されてきた銅酸化物超伝導体と、新しい有機電気伝導性結晶について測定を行い、それでれ上述のメカニズムによる電子励起状態が重要であることを明らかにした。
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