研究課題/領域番号 |
63470025
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天然物有機化学
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研究機関 | (財)サントリー生物有機科学研究所 |
研究代表者 |
大船 泰史 財団法人サントリー生物有機科学研究所, 研究員 (20142078)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1988年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | エキノカンジン / ガランチンI / 立体配座固定能 / ハロラクトン化 / 金属錯体 / ポリアミンペプチド抗生物質 / 生合成類似機構 / 水酸化 / β-ヒドロキシチロンシン |
研究概要 |
生理活性アミノ酸、ペプチド類の合成方法論と全合成研究はアミノ酸・ペプチド・蛋白が生成内で担う諸反応の有機科学的解明にとり重要な役割を果す事が期待されている。今回エキノカンジン類1__〜やガランチン2__〜を合成目標とし次の(1)〜(3)の成果を得たので報告する。(1)ペプチドの立体配座に由来するペプチド側鎖の化学及び立体選択的官能基化を検討した。モデル系としてD型のアミノ酸や立体配座固定能をもつプロリンなどを組み込んだトリペプチドカルボン酸のハロラクトン化を行い、その結果立体配座と反応性の間に相関がある事を見出した。(2)ガラチンIの合成研究:ポリアミンペプチド抗生物質ガランチンIはその構造から金属との錯体形成能をもつと考えられている。今回構成アミノ酸の量的確保とペプチド縮合により骨格の構築を終え天然品との同定を検討している。今後金属錯体形成とそれに基づく類縁体の合成設計を計画している。(3)高度に水酸化されたアミノ酸・ペプチド類の生合成類似機構による合成は興味ある課題である。そのアプローチとしてチロシン誘導体の酵素類似機構によるベンジル位の立体選択的ヒドロキシル化反応を見出し、β-ヒドロキシチロンシン及びその類縁体の合成を行いその有用性を示した。
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