研究課題/領域番号 |
63470033
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分析・地球化学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
野崎 正 北里大学, 衛生学部, 教授 (00087488)
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研究分担者 |
荒谷 美智 理化学研究所, 核化学研究室, 研究員 (40087490)
青野 桂子 北里大学, 教養部, 講師 (10050444)
新沢 和裕 北里大学, 衛生学部, 助手 (90050616)
岩橋 槙夫 (岩橋 槇夫) 北里大学, 衛生学部, 講師 (70087120)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1988年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 反跳イオン検出分析(ERDA) / 後方散乱分析(RBS) / ガラス表面 / HーD同位体交換 / 水分作用度の積分量 / 土壌水中陽イオン / 表面改質 / HーD置換 / H-D置換 / 深さ分布 |
研究概要 |
1.シバソン株式会社において、希望するガラスを何時でも試作してもらえるし、そのガラスの切断、研磨も直ちに行える状態になった。また、重イオン加速器を用いるERDA,RBSの測定も順調に行える状態にしてある。 2.主として市販軟質ガラスと作製した 20Na_2O・6CaO・xAl_2O_3・(74ーx)Sio_2(x=0,1,2,5 mol %)の組成を有するガラスとを用いて、(1)表面層陽イオンの水素置換、(2)水素置換層におけるHーD交換、(3)水素の陽イオン逆置換、(4)3のHーD交換に及ぼす影響、について種々の条件下で調べた。2と3の反応速度はガラス成分、とくにアルミナ含量と密接な関係があり、また、これらの反応は活性化エネルギ-の異なる複数の機構で進行することが知れた。そして、種々の希望する特性を有するガラスを製作し得る可能性が強くなった。なお、3などによるHーD交換速度の制御にはまだ成功していない。3.D置換ガラスのDーH交換を用いて、特殊の高温乾燥雰囲気中における水分の超感度モニタ-が可能となる。しかし、普通の雰囲気に対しては容量が小さすぎる。適当な軟質ガラス表面層における陽イオンの水素置換は、土壌水のモニタ-に有望と思われ、現在、現場実験に入り得る状態にある。土壌水中の陽イオンのモニタ-にまHの陽イオン置換を用いる方法が有望である。 4.モニタ-の現場試験は遅れたが、現在、重要なポイントとその研究法が明白になった。今後、ガラスのアニ-ル条件を制御して再現性を向上させながら、この研究を継続する。また、H置換ガラスにたいする種々な表面改質法の展開にも勤める。そして、モデル実験を経て、中国烏魯木斉の研究機関と協力して、順次現場実験を行う。
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