研究課題/領域番号 |
63470045
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械要素
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研究機関 | 宮城工業高等専門学校 |
研究代表者 |
庄司 彰 宮城工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (40042246)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 歯車 / プラスチック磁石 / 磁束密度 / ノン・バックラッシ / 摩耗 / 騒音 / 射出成形 / 小形歯車 / 複合材料 / プラスチックマグネット歯車 / ノンバックラッシ / 騒音防止歯車 |
研究概要 |
昭和63年度においてプラスチック歯車の1つの歯の左右歯形を異極化することにより、ロボットの継手、OA機器、精密機械、精密測定機等の回転伝達で問題になるバックラッシを運転時になくすことができ、回転伝達誤差を少なくすることができることが分かった。しかし、これらの実用化に当たり、モジュ-ルを小形化すること、それに伴い、着磁方法の開発、動的試験を行い、歯の摩耗、損傷、および騒音測定を行う。一方で、無潤滑運転状態での使用は摩耗が大きいことから、新しいプラスチック磁石歯車の開発をすることが平成元年度の課題となった。研究の結果、モジュ-ル2の小形歯車で実験を行い、新しい着磁方法の開発として、サンドイッチ方法による着磁ヨ-クを製作した。静的試験を行った結果、昭和63年度のモジュ-ル4の歯車より磁束密度は劣るが0.03Tの磁力を得ることができた。動的試験では、油潤滑では十分実用可能となったが無潤滑運転では摩耗、損傷が大きく、やや実用運転は問題があることが分かった。そのため、プラスチック歯車とプラスチック磁石歯車を焼きばめた歯車を開発した。この歯車は無潤滑運転でも摩耗はほとんど無く実用可能である。また、騒音減少歯車としても、十分可能なことが分かった。以上実用可能な結果を得たが、今後はもっとモジュ-ルの小形化をすることにより、より広範囲な利用を考えたい。 なお、これらの研究成果は日本機械学会平成元年度全国大会、歯車シンポジウム、支部大会、および日本合成樹脂技術協会講演会で発表、日本機会学会論文集に掲載されている。今後、日本機会学会、電磁シンポジウムで発表の予定である。さらには地元新聞「河北新報」、工業専門新聞「電波新聞」、それに専門誌「日経メカニカル」に掲載され、研究内容が大きく報道され、注目を浴びており、各企業からの問合せなどが多い。
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