研究課題/領域番号 |
63470063
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機工業化学・無機材料工学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
南 努 (南 務) 大阪府立大学, 工学部, 教授 (80081313)
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研究分担者 |
町田 信也 大阪府立大学, 工学部, 助手 (10190381)
辰巳砂 昌弘 (辰己砂 昌弘) 大阪府立大学, 工学部, 助手 (50137238)
峠 登 大阪府立大学, 工学部, 助教授 (00081315)
ADACHI Hirohiko Hyogo Univ. Teacher Educ., Prof. (60029105)
KOWADA Yoshiuki Hyogo Univ. Teacher Educ., Res. Ass. (90205542)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1989年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1988年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 溶液法 / 高機能性材料 / 高温超伝導体 / パッシベ-ション膜 / 噴霧熱分解法 / ゾル-ゲル法 / 微細加工 / プロトン導電体 / ゾルーゲル法 / 超伝導体 / アルコキシド法 / 塗膜熱分解法 / 超微粒子 |
研究概要 |
高イオン誘電性、インタ-カレ-ション、高温超伝導性などの高い機能を示す無機材料の合成においては、組成の最適化と同時に微細構造の制御が重要である。本研究は、高い機能性を示す無機材料の湿式合成プロセスの開発と、反応過程の解明、微細構造の解析、および生成する材料の特性評価を行ったものであり、以下のような成果を得た。 1.各金属の硝酸塩水溶液を出発原料とする噴霧熱分解法により、酸化物高温超伝導微粒子が直接合成できることを見いだした。Y-Ba-Cu-O系では、1000℃付近で斜方晶YBa_2Cu_3O_<7-x>微粒子がまたBi-Ca-Sr-Cu-O系では、800℃付近でBi_2CaSr_2Cu_2Ox微粒子が得られた。 2.アルカノ-ルアミン類で安定化した金属アルコキシドのアルコ-ル溶液を用いて、ディップコ-ティング法により、YBa_2Cu_3O_<7-x>およびBi_2Ca_2Sr_2Cu_3Ox超伝導薄膜を作製した。薄膜は、それぞれ90Kと86KでTc(zero)を示した。 3.ゾル-ゲル法によるB_2O_3-SiO_2およびMO-B_2O_3-SiO_2(M=Mg、Zn)薄膜の作製においては、コ-ティング雰囲気の制御が重要であることを示した。 4.ゾル-ゲル法によって各種鋼板にZrO_2やSiO_2膜をコ-ティングすることが、鋼板の耐熱性や耐候性の向上に効果的であることを明らかにした。さらに、これらの膜にメチル基を導入して構造を柔軟にすることは、薄膜形成後の鋼板に加工性をもたらすことを見いだした。 5.ゾル溶液にポリエチレングリコ-ルなどの適当な有機高分子を添加することによって、生成するゲル膜を柔軟にし、スタンパ-を用いてサブミクロンオ-ダ-の微細加工が可能なプロセスを開発した。 6.ゾル-ゲル法により、H_3PMo_<12>O_<40>・29H_2Oを最大40%まで含むSiO_2膜を作製した。これらの膜では導電率の対数値が湿度に対してほぼ直線的に変化し、湿度センサ-への応用が期待できることを明らかにした。
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