研究課題/領域番号 |
63470090
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子物性・高分子材料
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
橋本 竹治 (橋本喜竹治 タケジ) 京都大学, 工学部, 助教授 (20026230)
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研究分担者 |
中井 明美 京都大学, 工学部, 教務職員 (00115891)
西条 賢次 京都大学, 工学部, 教務職員 (60115847)
長谷川 博一 京都大学, 工学部, 助手 (60127123)
末広 祥二 京都大学, 工学部, 助手 (50115862)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 高分子混合系 / スピノ-ダル分解 / 相転移 / ブロック共重合体 / ズリ流動 / ミクロ相分離 / パタ-ン形成 / 高分子混合系(ブレンド) / ポリマ-アロイ / (ミクロ)ドメイン構造 / 相分解 / 時分割光散乱法 / ポリマーブレンド / 相図 / 相分離機構 / スピノーダル |
研究概要 |
本研究は三つの副研究課題から構成され、各研究課題の研究成果は以下の通りである。 1.A/B混合系のスピノ-ダル分解と自己秩序化 PB/SBRおよびPP/EPR混合系のスピノ-ダル分解による相分離過程における成分分子の濃度揺らぎ及びドメイン構造(パタ-ン)の時間発展を研究し、スピノ-ダル分解の初期、中期および後期過程のパタ-ン形成の機構、運動を解明した。特に後期過程における界面の形成と運動、動的自己相似成長とパタ-ンの時間発展に関する動的スケ-リング仮説を実証した。また、非臨界組成混合物に対する研究も行なった。 2.高分子溶液、高分子A/高分子B/溶媒系の相転移と構造形成に与えるズリ流動の影響 本研究は、レオロジ-、相転移、散乱の三大分野にわたり、非平衡統計力学における全く新しい研究課題であるが、我々は単純ズリ流動によって誘起された一相化、定常状態における種々の興味あるパタ-ンを発見した。また高分子混合系は、低分子系に比較して極度に流動場に敏感であることを発見し、これが高分子系の「特性時間」及び「特性距離」が長いことに起因することを明らかにした。 3.ブロック共重合体及びブロック共重合体/単一高分子混合系の相転移と自己秩序化 二元ブロック共重合体AーB及びア-ム数nの異なる種々の星型ブロック共重合体(AーB)_nの相転移(秩序ー無秩序転移)のn依存性、無秩序状態の散乱式を明らかにした。さらにAーB/A混合系の相転移におけるマクロ相転移とミクロ相伝移の共存と二つの相転移のカップリングが創成するパタ-ンの多様性を明らかにした。さらに同混合系における単一高分子のミクロドメインへの可溶化機構を明らかにした。
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