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植物の無機栄養とフェノ-ル代謝

研究課題

研究課題/領域番号 63470107
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 土壤・肥料
研究機関鹿児島大学

研究代表者

堀口 毅  鹿児島大学, 農学部, 教授 (80024553)

研究分担者 稲永 醇二  鹿児島大学, 農学部, 助手 (90041657)
研究期間 (年度) 1988 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1989年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1988年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
キーワード窒素 / リン / マンガン / アントシアニン / フェノ-ル性化合物 / フェノ-ル酸 / 栄養診断 / フェノール性化合物
研究概要

1.トウモロコシの品種の中からアントシアニンを集積しやすいイエロ-デント(YD)と、集積しにくいゴ-ルデンクロスバンダム(GC)を選び、窒素、リン、マンガンを欠徐させて水耕した。全フェノ-ルおよびフラバノ-ル含有率は、YD、GCともにリン欠乏もしくは窒素欠乏によって増加し、窒素欠乏による増加はリン欠乏による増加よりも著しかった。アントシアニンについては、特にYDのリン欠乏で著しく増加したが、GCでは変化はわずかであった。ロイコアントシアニンは、YD、GCともにリン欠乏で増加した。フェノ-ル酸は対照区に比べて、YD、GCともに窒素欠乏またはリン欠乏によって増加し、とくにYDのカフェ-酸が著しく増加した。YDをリン、マンガン同時欠除処理すると、アントシアニンがほとんど集積しなかった。
2.マンガン欠乏の赤レタスと赤キャベツは着色せず、PAL活性、全フェノ-ルおよびアントシアニン含有率が低下し、特にアントシアニン生成は著しく抑制された。
3.インゲン葉のPAL活性はマンガン過剰処理によって増加した。カフェ-酸とp-クマル酸の変化が著しく、培養液中マンガン濃度の増加にともなって初期段階ではこれらの増加傾向がみられたが、マンガンが著しく過剰になると,特にカフェ-酸が著しく減少した。植物体内でフェノ-ル代謝が正常に行なわれるためにはマンガンが必要であるが過剰になるとカフェ-酸などが酸化重合されて褐色物質を生成するものと推測された。
4.イネの細胞壁のリグニンカ-ボハイドレ-ト画分を抽出、ゲルろ過クロマトグラフィ-によって精製し、カルシウムとケイ酸の存在形態について検討した。カルシウム同様にケイ酸もイネの細胞壁中でリグニンカ-ボハイドレ-トと結合して存在している可能性が推測された。

報告書

(3件)
  • 1989 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 堀口毅: "窒素、リン、マンガン欠乏が植物のアントシアニンおよびその他のフェノ-ル性化合物の生成に及ぼす影響" 日本土壌肥料学雑誌. 60. 226-232 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Horiguchi, T.: "Effects of nitrogen, phosphorus and manganese deficiencies on the formation of anthocyanin and other phenolic compounds in plants." Jpn. J. Soil Sci. Plant Nutr.60. 226-232

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 堀口毅: "窒素,リン,マンガン欠乏が植物のアントシアニンおよびその他のフェノ-ル性化合物の生成に及ぼす影響" 日本土壌肥料学雑誌. 60. 226-232 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 堀口毅: 日本土壌肥科学雑誌. 60. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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