研究課題/領域番号 |
63480025
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物形態・分類学
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 (1990) 東京大学 (1988-1989) |
研究代表者 |
重井 陸夫 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (60011566)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | ヒトデ類 / 日本近海 / 分類学 / 分布学 / 蒼鷹丸 / 熊野灘 / 新種 / 棘皮動物 / ヒトデ / 分類 / 生物地理 / 相模湾 / 奄美琉球諸島 / 日本未記録種 / 豊後水道 / 伊予灘 / 相模灘 / ハダカモミジ属 |
研究概要 |
日本列島周辺の浅海から深海に及ぶ広大な領域から10、000点近いヒトデ類標本を得た。標本シリ-ズは11群に整理して分類学的研究を行なった。成果の要旨は次の通りである。 (1) 蒼鷹丸(水産庁・東海区水研)シリ-ズより、17科・51属・83種;(2) 陽光丸・調水丸(同庁・西海区水研)シリ-ズより、8科・13属・14種;(3) 開洋丸(同庁・西海水研)シリ-ズより、6科・14属・17種;(4) 熊野灘方面シリ-ズより、14科・37属・62種;(5) 奄美・沖縄諸島方面シリ-ズより、10科・22属・32種;(6) 個人(A)シリ-ズより、12科・47属 69種;(7) 個人(B)シリ-ズより、10科・28属・40種;(8) 個人(C)シリ-ズより、6科・12属・15種;(9) 個人(D)シリ-ズより、6科・10属・17種;(10) 九大天草臨海実験所シリ-ズとして、9科・17属・22種;(11) 東大総合研究資料館シリ-ズとして、9科・14属・20種が得られた。本研究によって得られたヒトデ類は総計、5目、7亜目、22科、16亜科、85属、169種となった。別に、日本産ヒトデ類の分類学的研究に必要と考えられる196文献の検索をも行なった。 なお、報告書中に結果を取り入れてはいないが、宮内庁・生物学研究所、東大海洋研究所、日本大学においても所蔵標本の調査研究を行なった。本研究を通じて、2ー3の新属、20種以上の未記載種が発見された。それらの新種報告は現在準備中である。成果については、更に追加デ-タを加え、改めて標本写真を付したモノグラフ型式のものとして発表する予定である。いずれにせよ、本研究は、調査した海域の広さ、地点数と標本数の多さ、得られた種の多様さと数において、日本産ヒトデ類の画期的な分類学的研究となったものと確信している。
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