研究課題/領域番号 |
63480028
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発酵工学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
新見 治 広島大学, 工学部, 教授 (60034360)
|
研究分担者 |
杉山 政則 広島大学, 工学部, 助手 (30106801)
|
研究期間 (年度) |
1988 – 1989
|
研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
|
配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1988年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
|
キーワード | ストレプトマイシン / 抗生物質自己耐性 / 二次代謝調節 / 耐性遺伝子 / RNAポリメラ-ゼ / 遺伝子発現 / RNApolymerase / 転写調節 |
研究概要 |
抗生物質等の二次代謝の調節機作の最も単純なモデル系として、自己耐性遺伝子を取り上げ、自己耐性遺伝子として、ストレプトマイシン(SM)燐酸化酵素の遺伝子2種、strAとsmKについて、その発現機作の研究を行った。 1.放線菌プラスミドベクタ-pIJ702に各遺伝子を挿入し、SM生産菌に形質転換し耐性能の増加とSM生産性向上の可能性を検討した。いずれの耐性遺伝子の場合も耐性、SM生産性に顕著な影響を持たなかった。 2.メラニン色素を形質転換の指標とする放線菌及び大腸菌のプロモ-タ-検索用ベクタ-を作成した。このベクタ-を用い、プロモ-タ-部の不明なsmK遺伝子のプロモ-タ-部を明らかにした。 3.Streptomyces griseusの培養経過に応じて、上記2種の耐性遺伝子の発現経過を調べた結果、培養後期にstrAの発現が見られたのに対し、smKは発現していない事が判った。 4.strAの発現調節機作を明かにする為に、SM耐性等の欠失変異株について解析した。その結果、strAの転写段階に欠落のある事が判明した。 5.親株、変異株から調製した精製ポリメラ-ゼを用いたin vitro RNA合成系を確立し、一次代謝系遺伝子としてxylanase geneを、二次代謝系遺伝子としてstrAを用いて転写能を測定した結果、二次代謝系遺伝子は、その発現に特異的なRNA polymeraseにより発現調節されている事が明かとなった。
|