研究課題/領域番号 |
63480042
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物保護
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
岸本 良一 三重大学, 生物資源学部, 教授 (10135428)
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研究分担者 |
山田 佳廣 三重大学, 生物資源学部, 助手 (40144232)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1988年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | トビイロウンカ / ウンカの翅型 / 害虫の長距離移動 |
研究概要 |
1.フイリツピン産2系統、インドネシア3系統、タイ産2系統、マレーシア3系統と、石垣島、鹿児島、八丈島産の各系統のトビイロウンカを用いて、飼育密度ー翅型率関係を比較した。フイリツピン、マニラ産系統では飼育密度ー1試験管当り10〜20の高密度でもオス、メスともに短翅型が100%に近かった。一方、石垣島、鹿児島、八丈島産のものはメス、オスともに長翅型が100%に近かった。そのほかの熱帯産のものはその中間で、ばらつきを示した。熱帯各地における稲高収量性品種導入年次の早い地帯ほど短翅型率が高い傾向が見られた。一方、密度1では大低の系統で、メスでは100%短翅型、オスでは高率で長翅型となったが、マニラ産系統では21%が短翅型となった。このマニラ系統をオスの長翅型について選抜飼育を13世代継続しているが、メスに長翅型が出現することはなかった。マニラ系統と石垣系統を交雑した第1世代では各密度下で両系統の中間の値を示した。 2.東シナ海における移動性昆虫の採集調査結果を気象条件との対比で解析した。梅雨末期から梅雨あけ期の気象条件はいくつかの型に分けることが出来、調査船の位置をもとに考えると、前線帯型、前線南側型、太平洋高気圧周辺型、大陸気団東進型では昆虫の移動が見られるが、前線北方型、前線よりずっと南方にある型では飛来は見られなかった。これらの気象型は地上200〜1000mあたりの風向と風速に特長が見られ、とくにWSWでは飛来が見られたが、SW〜SSWでは見られず、この差は飛来源を推定する上で示唆にとむものである。 3.フライトチヤンバーを試作し、目下飛翔実験を行っている。
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