研究概要 |
研究対象としてイセエビは、暖海種の<Panulirus>___ー <edwardsii>___ー,J__ー <verreauxi>___ーであり、それぞれ房総半島、アイルランドおよびニュ-ジ-ランドで採捕された。親エビは雌雄各数尾を約2t容の水槽に収容し、ムラサキイガイを投餌し、P__ー.<japouncus>___ーは水温12〜25℃、その他の寒海種は10〜20℃で飼育した。自然交尾した親エビは1〜3ヶ月間抱卵した後、幼生を孵出した。孵化時期はP__ー.<elephas>___ーは2月頃、P__ー.<iapouncus>___ーは7月頃にほほ一定していたが、Jasusでは7、8月を中心にほぼ周年に亘っていた。 幼生は15〜100lの円形水槽に収容し、底に給水して暖やかな還流をつくり、微細藻類<Nannochloropsis>___ー sp.を1ー5×10^ーcells/m1に培養し、初期幼生にはArtemia幼生、中期以降の幼生にはムラサキイガイの細切肉片を与え、<P.japoungus>___ーは25℃、その他の種類は20℃で飼育した。 <P.elephas>___ー1988年孵化群については6,000尾より140日後に10尾が生存、そのうちの1尾が148日後プエルルスに変態した。<P.japouncus>___ーの1988年孵化群については49,000尾より160日後に7尾が生存、そのうちの2尾が339、390日後に変態した。<J.edwardsii>___ーの1989年孵化群の12,000尾は100日後8令(VI期)で約350尾、200日後14令(X期)で約150尾生残し、224日後から13〜17令(主として15令)でプエルルスへの変態個展が10尾出現した。また、<J.verreauxi>___ーの1990年孵化群の190尾および1,500尾の2グル-プの生残率は、約100日後それぞれ13、17%、約160日後16、14%であった。変態は孵化後190日で始まり、17令(少数は16令)からのプエルルスがすでに13尾出現、最終的には50尾に達する見込みである。飼育水のCODは0.5〜1.8ppm、NH_4ーNは50ug/l以下、細菌数は10^3〜10^4CFU/mlであった。これらはフィロゾ-マの健全な飼育の上限値と考えられる。なお対象種4種の令数はそれぞれ9、32、15〜17、17を確認した。
|