研究課題/領域番号 |
63480076
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業機械
|
研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
藤木 徳実 佐賀大学, 農学部, 教授 (00039322)
|
研究分担者 |
石川 弘文 佐賀大学, 理工学部, 教授 (00037805)
稲葉 繁樹 佐賀大学, 農学部, 助手 (50223227)
松尾 隆明 佐賀大学, 農学部, 助教授 (20039332)
小島 孝之 佐賀大学, 農学部, 教授 (20041642)
内田 進 佐賀大学, 農学部, 助教授 (00038275)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 静電散布 / 散布量 / 粉剤 / 多口噴頭 / 散粉機 / 作業幅 / 帯電 / 農薬 / 多口ホ-ス噴頭 / 付着 / 静電気 / 多口ホース噴頭 / 粉剤散布 / 形状係数 |
研究概要 |
農産物の質をあげ、商品として多量に生産しようとすれば、遺憾ながら農薬による病害虫防除は避けて通るわけにはいかない。ただ地球的立場から農薬使用量をできるだけ減らす努力をしなければならない。農薬の使用量をできるだけ減らしつつ、均一に、対象作物に付着させる有効な方法として、静電散布の応用が着想される。実用化できれば害虫の棲息する作物の葉の裏にも均一に農薬がつき、農薬の使用量を半減できるとして、これまでわが国でも欧米でも農業への応用が試みられてきた。しかし静電気散布はその電源と散布装置が一対で成り立っており、対象となる作物が遠い場合や、圃場が広い場合の移動作業には能力的に、散布範囲としてカバ-することが困難であったため、実用化が阻まれている。 この研究では、能率がよいことからわが国の水田防除に広く使われている多口ホ-ス噴頭に、静電散布を応用することを思いついて、基礎的な実験を試みた。すなわち今回は硬質の多口噴頭を使って、13個の一つひとつの噴口へ、静電気を間欠的に伝える方法を考察して、その能力と有効性を試した。中央電極の回転接触ブラシと16個のタ-ミナルを持つ分電機(ディストリビュ-タ)を試作して、各種の組合せの分電を可能にし、複数のグル-プに分けた噴口付近を帯電させた。粉剤の付着率を評価するためには、疑似葉に付着した粉剤をセロテ-プに回収し、光度計によりテ-プの透過率を測定した。 一つの噴口からみれば、粉剤の吐き出し量も風量も小さいので、常時静電圧をかける必要はなく、4/16ないし8/16の間欠分電でも静電散布の効果がみられた。有効散布幅10mを越える長い多口ホ-ス噴頭への静電散布の応用にはまだ障壁が予想されるが、軽い絶縁材料や導体のプラスティックの開発が進めば、実用化も有望と考える。
|