研究課題/領域番号 |
63480081
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山本 禎紀 広島大学, 生物生産学部, 教授 (20034449)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1988年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | エネルギ-収支 / 熱産生量 / 心拍数 / 日増体量 / ME摂取量 / 牛 / 育成雌牛 / エネルギー収支 / ホルスタイン種育成牛 / 放牧 / 舎飼い |
研究概要 |
心拍数による熱産生量の推定方法(HR法)は、育成牛については本研究によってほぼ完了し、較正(calibration)と利用上の注意事項は次のようであった。 1)動物、負荷量などはできるだけ推定目的に即した条件に揃えて行う。 2)推定式は、4頭以上の個体ごとに得られた定数と係数をそれぞれ平均して用いる。 3)推定に用いる心拍数は、式を作成した頭数以上の個体から得た平均値とする。 HR法を生かしたエネルギ-収支の表示と解析は、ME摂取量を定めた条件下か、ME摂取量を測定できる場合、あるいは、日増体量から体蓄積エネルギ-を算出できる場合に可能となる。この解析により、エネルギ-効率はもとより、行動量や環境の作用によって変わるエネルギ-消費量を適確に捉えることができる。また、放牧・放飼牛のエネルギ-収支の解析には、ME摂取量や体蓄積エネルギ-量だけでなく、行動量や環境作用をコントロ-ルできる舎飼やペン飼育牛群を対照区におくことが、極めて効果的であること指摘した。なお、ME摂取量、日増体量、熱産生量および心拍数の相互関係の検討結果から、心拍数によるME摂取量や日増体量の推定の可能性も提起された。しかし、これらの関係を利用するには、必然的に厳しい制約事項が課せられることになり、むしろ、実際には利用できないことを示するものと考えられた。 本解析方法の欠陥は、HR法が4頭一群を要求し、群としての検討となり個体についての追求ができないことにある。今後、個体別に検討できる研究方法を確立し研究を深めたい。
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