研究課題/領域番号 |
63480113
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境生理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
廣重 力 (広重 力) 北海道大学, 医学部, 教授 (50000914)
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研究分担者 |
勝野 由美子 北海道大学, 医学部, 助手 (80177419)
本間 さと 北海道大学, 医学部, 講師 (20142713)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1990年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 活性アミン / CRF / 生体振動現象 / メトアンフェタミン / 室傍核(PVN) / 視交叉上核(SCN) / メトアンフエタミン / 制限給餌性ストレス / 情動ル-プ / 外的同調 / 位相角 / 代謝回転率 / ストレス / 情動ループ |
研究概要 |
<1. 視床下部特定核におけるアミン代謝回転率とCRF動態>___ー 視床下部特定核におけるノルアドレナリン、ドパミン、セロトニンなどの活性アミンの代謝回転率を、パルコビッツのパンチアウト法と高速液体クロマトグラフィ-を用いて測定した。その結果、分析した諸核の内特に室傍核(PVN)に焦点をあて、PVNのカテコ-ルアミン分泌動態を脳幹性上行路入力との関係から解析した。さらに、PVNのCRF動態を調べ、カテコ-ルアミン動態との関係を明らかにした。また、in vivo マイクロダイアリシス法を援用して結果の確認を行った。 <2. 制限給餌依存性振動体の特性解析>___ー ストレスの一つとして制限給餌(RF)をラットに負荷して、PVNのカテコ-ルアミン動態とCRT動態の相関を追求した。その結果、RFは一種の概日性の振動を誘発するが、その振動体は視交叉上核(SCN)には局在しないこと、カテコ-ルアミン脳幹性上行路の選択的破壊によってRF性予知ホルモンピ-クはほぼ完全に消失したが、ホルモンの概日リズムパタ-ンは影響されないことが明らかとなった。また、RFストレスに対し、PVNのCRF量が特異的な変動を示し、中枢性のCRF・カテコ-ルアミンの相互作用ル-プの存在を推定させた。 <3. メトアンフェルタミン依存性振動体の特性解析>___ー メトアンフェタミン(MAP)依存性振動体もSCNに独立して存在するが、このMAP依存性振動体はRFにほぼ完全に同調した。そこでMAP依存性とRF依存性振動体の異性について検討を加えた結果、両者は本質的に共通の特性を持つと結論した。 <4. SCN依存性vs. SCN非依存性振動体>___ー 生体振動現象の発現機序に占める両振動体の役割を論じ、その中でCRF・活性アミン共鳴ル-プの果たす役割を推論した。
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