研究課題/領域番号 |
63480125
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田中 武彦 大阪大学, 医学部, 教授 (60028272)
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研究分担者 |
野口 民夫 大阪大学, 医学部, 講師 (70135721)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1989年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1988年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | ピルビン酸キナ-ゼアイソザイム / 組織特異的発現 / シス作用領域 / CATアッセイ / エンハンサ- / 肝特異的転写因子 / インスリン / L型ピルビン酸キナ-ゼ / ピルビン酸キナーゼアイソザイム / シス作用制御領域 |
研究概要 |
ピルビン酸キナ-ゼアイソザイムの遺伝子発現を制御するシス作用領域について解析し、以下の知見を得た。 1.肝細胞でのL型の発現に必要なシス作用領域をCATアッセイで調べた結果、2ケ所の領域が必要であることが判明した。これらの領域は-99〜-76、-170〜-126に存在し、それぞれPKL-I、PKL-IIと名づけた。これらの領域はエンハンサ-としての性質を有し、両者が共存すると相乗作用を示した。両領域の活性はK562細胞では認められなかったので、L型の肝細胞での発現に重要な役割を果たしていると考えられる。PKL-Iは肝特異的転写因子のLF-B1の結合部位と相同性の高い配列を含み、PKL-IIは別の肝特異的転写因子のLF-A1と19塩基からなるパリンドロ-ム様配列を含んでいた。 2.L型アイソザイムのインスリン反応性に関与する領域は、上記のCATの一過性発現にもとづく方法では、転写開始点から上流3.2kbまでに、その存在を認めることはできなかった。しかし、上流3kbまでの断片とのCAT融合遺伝子をもつトランスジェニックマウスでは、インスリン反応性が認められた。 3.R型の転写制御領域を1と同様な方法で調べた。その結果、-108〜-79に存在することが示唆された。 4.1と同様にM遺伝子(M_1型とM_2型)の転写制御領域を調べた結果、-358〜286に負の制御領域が、-286〜-68に正の制御領域が存在することが示唆された。
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